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起死回生の一発!? 「旅打ち」最後の勝負にひと筋の涙がつたう

webスポルティーバ 9/2(金) 11:36配信

「夏競馬」珍道中~西日本編(13)

 西日本をめぐる「旅打ち」最後の舞台は、名古屋競馬場。最初のレースを的中し、幸先のいいスタートを切った。が、喜びもつかの間、そこからは下降の一途をたどった。

【写真】名古屋と言えばきしめん! コロにしてもらった「牛すじきしめん」

 第6レース、第7レース、第8レース、第9レース、さらにメインの第10レースと、予想が立て続けに裏目に出た。手堅く買えば、大波乱となり、人気馬を切れば、手堅く収まり、軸馬で迷った際には切ったほうの馬がくるという始末だ。メインの第10レースに至っては、軸として買った2頭が9頭立ての5着と、7着。あまりのハズしっぷりに頭を抱えた。

 初っ端で儲けた“貯金”はとっくに底をついて、財布に残ったお札からは福沢諭吉が消えていた。うだるような暑さの中、終わりの見えない連敗街道にもうろうとしてきたワシ。身も、心も、限界に近づいていた。

 やばい、ちょっとひと息つこう。そう思って、ふらふらしながら自動販売機の前まで行った。そして、最初に目がいった「金の烏龍茶」を買った。倒れる寸前にあっても、ワシは“金”の亡者なのだ。

 取り出し口から手にした紙パックの横には何やら格言めいたものが書かれている。

「初志貫徹」

 まるで、ワシの迷いを見透かされたかのような気になった。ワシは少々落ち込んだ。しかし、「金の烏龍茶」が体に染み渡って、元気が少しだけ戻ってきた。マイナス思考を振り払うように頭を振る。

「そうだ、ワシは“旅打ち”に来ているのだ。最後まで、しっかり戦い切ろうじゃないか!」

 気持ちを新たにして、この「旅打ち」最後のレースに挑んだ。全身全霊を込めた予想で導き出したのは、グリグリの1番人気となっている6番コスモアルドラを2、3着に回して、前走の勝ち方が鮮やかだった9番ブランニューを1着に置いた3連単。その他、保険となる組み合わせの3連単と、ブランニューを軸とした3連複を購入した。

 高めがくれば、今日の負けは挽回できるはず。そう思いながら、購入した馬券を新聞の上に並べて写真を撮ろうとした。その刹那、何か違和感を覚えた。よぉ~く見てみると、6番と8番を間違えて買っているではないか!?

 8番は無印のエアマニング。確かに、来ればデカい。大穴中の大穴である。が、グリグリの1番人気と間違えての購入はいただけない。締め切りが迫る中、大慌てで1着=9番、2着=6番と固定した3連単を3点だけ追加で購入した。財布からは福沢諭吉どころか、お札がなくなっていた。

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最終更新:9/2(金) 16:27

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