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ここはクルマ天国──西海岸モンタレーでみた真夏の夢

GQ JAPAN 9/2(金) 16:43配信

サマー・オブ・ラブっていい言葉だ。欧米ではものごとの最盛期は「夏」。クルマへの愛が燃え上がるのも夏なのだ。クルマと社会の交差点にある「クルマ文化」にストップかゴーの判定を下す好評連載。今回のテーマは米国で8月に開催された“熱い”スポーツカーの夢のような走行会について。

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2016年8月19日から21日にかけては、往年のスポーツカーファンにとっては天国ともいえる3日間だった。米国西海岸のモンタレーカーウィーク中にマツダレースウェイで「ロレックス・モンタレー・モータースポーツリユニオン」なるイベントが開催されたのだ。僕も過去に何回か足を運んだことがあるけれど、ここがすごいのは、ウソでしょ?と言いたくなるようなレア車が平気でサーキットを走ってしまうことだ。

マツダレースウェイはかつては地名をとってラグナシーカ・レースウェイと呼ばれた。日本だとラグナセカと言われることが多いけれど、米国人はラグナシーカという。そういえばモンタレーもモントレーと書かれることが多いけれどモンタレー。アメリカ人ふう発音をカタカナで書くと“モナレイ”とすさまじい。「観光にはモナレイベイがいいってアメリカ人がいうんですがどこでしょう」と日本のひとにモンタレーベイで訊かれたことがある。まるで笑い話なのだ。

でもって、マツダレースウェイでのヒストリック・スポーツカーのレース。いわゆるネーミングライツなのだけれど、スポーティなイメージがあるマツダにぴったりだ。ダイハツだと意外なかんじがありすぎる。スズキでも微妙だ。欧米のレースで戦ってきたし、いまもロードスターというスポーツカーを作っているマツダだから米国人もサーキットの改名を許したんじゃないかって気がする。近づくと爆音が聞こえてくる。サイレンサーなど持たないクルマのレースだから当然だ。爽快な爆発音だ(しかもここだけの話、有鉛ハイオクのポンプがある)。

僕がこのイベントが大好きなのは、ひとことでいうとタイムスリップ感覚ゆえだ。実際のレースを見ることはかなわかったけれど、雑誌や本で読み、フィルムで見て、プラスチックのスケールモデルを組み立てた往年の名車(のホンモノが)バリバリバリッと爆音をたてて走ってしまうのである。映画「栄光のルマン」(1971年)に登場したポルシェの実車も最近オークションで競り落とされて米国人の手にわたり、僕はラグナシーカで出合うことが出来た。

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最終更新:9/2(金) 16:43

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