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「勝負弱い」「厳しさなし」 本田がハリルジャパンの精神的脆弱性を一刀両断

Football ZONE web 9/2(金) 9:10配信

UAEに屈辱の逆転負け後に語る 「数値上はいい戦力だが、勝負は数値で測れない」

 日本代表FW本田圭佑(ACミラン)が、1日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦、本拠地で迎えたUAE戦に1-2と敗戦した後、大一番における日本代表の精神的な脆弱性に苦言を呈した。現在のメンバーの実力について「数値上はたぶん、すごくいい戦力」としつつも、「試合に勝つのは数値で測れないもの」と分析している。

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「勝負弱かったですね、今日は。そこだと思います」と、本田は試合後のミックスゾーンで端的に敗因を指摘した。

 このゲームの日本代表は、前半11分にMF清武弘嗣のFKを本田が合わせて先制ゴールを挙げた。幸先の良いスタートを切ったかに見えたが、そこからチームはナイーブさを見せた。わずか9分後に直接FKを与えて同点弾を許すと、後半は立ち上がりからリズム良く攻め込みながら、9分にUAEにPKを与えて失点。その後は守備ブロックを作る相手に対して、何度もペナルティーエリア内へと入り込んだが、シュートはことごとくブロックされた。

 UAEには、2015年アジアカップ・オーストラリア大会準々決勝でPK戦の末に負けている。公式戦で中立地に続いて、ホームでも敗れる屈辱的な事態になったが、「今の代表で、例えばUAEと何回か試合をやったら、もしかしたらもう少し大差で勝てるようなこともあると思うんですよね。で、UAEが僕らに大差で勝つことはないと思うんです」と独自の見解を示した。だが、日本は脆弱だった。何よりも結果が求められるゲームで2連敗を喫している。

 なぜ、重要なゲームでこのような結果になってしまったのか。本田はそこにデータでは図ることのできない要素があると話した。

日本のエースがたどり着いた「精神論」

「数値上はたぶん、すごくいい戦力だと思うんですよ、今の日本は。でもやっぱり試合に勝つのは数値で測れないものだったりするんですよね。そこが欠けているというのは間違いないと。それがやはりこの2年、3年、結果として表れているわけですよね。こういった相手に、戦い方どうこうももちろんあるんですけど、それを話す以前に根本的な気合みたいな、根性みたいな。危ないところで一歩足を出してつぶすとか、そんな負けず嫌いみたいなものが90分の中で大事な場面で求められるんで。そして、それが地味に足りないのかなと」

 本田がたどり着いたところは精神論だった。日本代表が初めてワールドカップへの扉を開いた1998年フランス大会の予選は、FW三浦知良こそブラジルやイタリアでのプレー経験を持っていたが、メンバー全員がJリーグでプレーする選手だった。20年後の現在は、昨季プレミアリーグ優勝メンバーのFW岡崎慎司(レスター)、ブンデスリーガ優勝経験を持つMF香川真司(ドルトムント)とMF長谷部誠(フランクフルト)と海外で実績を積んだ選手が多くいるが、チームとしては大一番で勝てない。

「こうやって大事な試合で、先制までして2失点してしまうっていうのは、数値では測れない、本当にもう少し、まさしく勝負強さっていうような、勝負に慣れているか、慣れてないか、厳しいことを経験してきたかどうかとか、本当にそんな積み重ねの集合体だと思う」

 ミランでは完全なベンチ要員だが、その悔しさを晴らすような先制のヘディングシュートを決めた本田は「今日は力不足です。UAEを褒めたいと思います」と上から目線で結んだ。

負けられない一戦で露呈した脆さ

 2年前のブラジル・ワールドカップでは「優勝」が目標だと公言してきた本田だが、グループリーグで1勝もできずに敗退。そこから日本代表は、負のサイクルに陥っている。悪い流れを打破するためには、貪欲に勝利を追い求めるメンタリティーこそが必要だと、本田は精神論にたどり着いている。

 誤審問題もあったが、負けられないW杯最終予選の初戦で脆さを見せ、黒星を喫してしまったハリルジャパン。6日の敵地タイ戦、そして来年まで続く残り9試合の最終予選のなかで、日本代表は精神的な強さを身につけてW杯への道を切り開くことができるだろうか。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:9/2(金) 9:10

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