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女性が昇進・昇給を実現する方法は一つだけ 信じてはいけない助言とは?

Forbes JAPAN 9/2(金) 10:00配信

成功を収めるために、女性がすべきことはなんだろうか。この点について、善意からの言葉ではあるものの、簡潔すぎて心配になるような(そして人を誤らせる可能性がある)アドバイスをよく耳にする。それは、「ただ一生懸命働け」というものだ。



リーダーシップに関する会議などに出席する識者らの意見からキャリアを積む方法に関する記事まで、あらゆるところでこの言葉を見聞きする。ヤフーのマリッサ・メイヤー最高経営責任者(CEO)も先ごろ応じたインタビューの中で、「週末に従業員が出社しているかどうかが、成功するかどうかの大きな指針だ。…本当に一生懸命働いてこそ、成功することができる」と語っていた。

目標の達成に向けて専念すること、熱心に打ち込むことは重要だ。そして、多くの人たちにとって一生懸命に働くことは言うまでもなく、重要な成功要因だ。だが、問題は懸命な働き「のみ」が重視されていることだ。なぜなら、成功とハードワークに相関関係があることはこれまでの調査で明らかになっている一方で、ただ懸命に働けば成功するのかどうかという点については、まだ明確な評価は示されていないからだ。

避けられない問題もある

例えば、職場では人の思いこみや無意識のうちの偏見に大きな影響力があることが、圧倒的な量のデータから示されている。男女不平等の問題もある。女性の労働環境の改善を目指すフェアリーゴッドボスは先ごろ、1,600人を超える働く女性たちを対象にした調査を行ったが、その中でも男女の不平等に関する問題点のうち、最も大きな問題として挙げられたのは、昇進機会の不平等だった。

女性は一生懸命取り組むことに長けている。もしそのように行動することだけが成功の秘訣なのであれば、昇進に関する問題は起こらないはずだ。組織の指導部にはより多くの女性がいるはずであり、賃金の平等も実現しているはずではないだろうか?

女性には何が足りない?

効果的な「唯一の」行動とは

成功を収めるために一生懸命働くことは、頭を下げることや、多大な努力を払うことにとどまるものではない。そこには、自分というブランドを自らコントロールすることが含まれる。他の人たちに、自分が懸命に努力していることを確実に「知ってもらう」ことが必要だ。つまり、「報酬を求める」必要があるのだ。

私たちは「自分に自信を持った態度をみせる」人の影響を過度に受けている可能性がある。こうした行動は「セルフプロモーション、本人による売り込み」とも呼ばれ、調査によると、男性の方が何の屈託もなくこれを行うことが分かっている。そして、こうした人の影響を受けているために私たちは、ただ静かにこつこつと働く人たちを過小評価している。

ある調査の結果では、女性が職場で用いるあらゆる戦略のうち、昇給につながるのは「自分自身の上げた成果を周囲に知らせること」しかないことが示されている。上司に確実に自分の業績を認識してもらい、フィードバックを求め、適切な人材であると認めてもらい、自分にとってそれが相応だと思えば昇進を希望する──これ以外に方法はないというのだ。

自分を売り込む行動(要求や業績を伝えること)は、重要なことだ。だが、調査によれば、女性はいまだにそうした行動に出ることに苦労している。上級管理職の女性でさえそうなのだ。

こうした行動に男女の違いがあることに関しては、いくつかの説がある。だが、肝心なのは次の点だ。ただ一生懸命働けばいいのだというキャリアに関するアドバイスを、信じないこと。そうすることは、パズルのピースの一つにすぎない。昇進や昇給を希望するなら、「自信を持った態度をみせる」べきだ。そして、明確に希望を伝えるべきなのだ。

Georgene Huang

最終更新:9/2(金) 10:00

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