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“ボランチ・原口”が示したサイド攻撃の見本。「強いチームはサイドから攻めてくる」

SOCCER DIGEST Web 2016/9/2(金) 12:00配信

「僕が宏樹の間に入って、圭佑くんがシュートを打ったシーンみたいに、攻撃の工夫が必要」

【ロシアW杯アジア最終予選】日本1-2UAE/9月1日/埼玉スタジアム2002
 
 75分、3枚目の交代カードとして原口元気に与えられたポジションはボランチだった。昨年6月のワールドカップ2次予選のシンガポール戦、そして今年3月の最終節・シリア戦に続く3度目。「原口は中盤という風に考えていた」ヴァイッド・ハリルホジッチ監督からすれば、「ボランチ・原口」は1点を追いかける展開における“ベストチョイス”だったのだろう。
 
 原口の目には1-1で折り返した前半は、「(酒井)宏樹がサイドで(ボールを)受けても、結局1対1しかなかった」とサイドを上手く使えていないように映った。そのため、酒井宏のサポートに回りながら、SBを追い越して突破を仕掛けるイメージもあったという。しかし、それでは前に出過ぎて自分のポジションに戻れなくなるリスクが生じる。「いろいろ考えながらやった」(原口)結果、中央をベースに流動的に動き、攻撃の潤滑油となった。
 
 86分には、ボックス内で酒井宏のパスをヒールで流し、本田圭佑のシュートを演出。その4分後には、ペナルティアーク付近から鋭い切り返しでフリーを作り、自らゴールを狙った。いずれのシーンも得点はならず、チームの窮地を救えなかったが、原口はUAE戦で改めてサイド攻撃の必要性を感じたという。
 
「強いチームは、やっぱりサイドから攻めてくる。僕が宏樹の間に入って、(本田)圭佑くんがシュートを打った(86分の)シーンみたいに、攻撃の工夫が必要かなと。僕が(サイドを)フォローに行ってコンビネーションする形はもう少し増やしても良かったと思います」
 
 ウイングはUAE戦で先発した清武を筆頭に、宇佐美貴史、武藤嘉紀と駒が多い。それだけに、9月6日のタイ戦を含めて、指揮官が再び「ボランチ・原口」を選択する可能性は少なくないだろう。最終予選の初戦を落とした国がアジアの代表として本大会に出場したケースは一度もない“魔のデータ”を吹き飛ばす切り札になれるか。原口にはさらなる成長が求められている。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

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最終更新:2016/9/3(土) 13:39

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