ここから本文です

W杯最終予選、初戦黒星の日本は大陸間プレーオフの可能性も考えるべき?

週プレNEWS 9/2(金) 18:00配信

2018年ワールドカップ・アジア最終予選(アジア4次予選)の初戦となった対UAE(アラブ首長国連邦)戦を1-2で終え、まさかの黒星スタートを切ることとなった日本代表。

最終予選が現行方式になった1998年大会以降、“初戦が黒星だったチームはすべて予選敗退に終わっている”という過去のデータも影響してか、早くも巷(ちまた)では本大会出場を危ぶむ声も聞かれるようだ。

とりわけ、日本代表がワールドカップに出場するのは当たり前と考えている若者世代にとって、このような危機感を覚えるのは初めての経験。それだけに由々しき事態だろう。

なにせ、開催国で予選が免除されていた2002年日韓大会を除き、これまで日本代表は1998年、2006年、2010年、2014年と、最終予選初戦はすべての大会で白星スタート。しかも、グループ2位以上が予選突破できる現行方式になった2006年以降、日本代表はいずれの最終予選でも1敗しか喫していないのだ。

アジアで無敵なはずの日本代表が、格下と思われていたUAEにホームで敗れた衝撃は大きく、不安に駆られるファンが多くなるのも当然といえる。

しかし、最終予選はまだ始まったばかり。ネガティブにばかり考えていては、これから来年9月7日まで続く長期戦を乗り切ることはできない。特に今大会の最終予選は、これまでと違ってひとつのグループが6チームで構成されている。つまり、総試合数は10試合もある(過去4大会はひとつのグループが4~5チーム、総試合数は6~8)。試合数が多ければ多いほど、挽回のチャンスは増えるというわけだ。

では、今回のアジア最終予選の突破条件はどうなっているのか、ここで改めて整理してみたい。

まず、ロシア大会のアジアにおける出場枠は4・5枠。2グループに分けられたアジア最終予選は、6チームで構成される各グループで2位以上になれば、そのままロシア行きの切符を手にできる(計4チーム)。

今回、日本代表が属するグループBにはオーストラリア、UAE、サウジアラビア、イラク、タイがいるが、各国の実力の目安になる最新のFIFAランキング(8月11日更新)においては、49位の日本が最上位国。以下、57位オーストラリア、61位サウジアラビア、74位UAE、113位イラク、120位タイ、と続く。

グループ4番目のUAEにホームで負けたのでやや説得力を欠くランキングではあるものの、少なくともグループ最有力の日本が3位以下になる確率は低いと見るのが妥当。初戦の黒星も最終戦の黒星も1敗は1敗と考えれば、それほど悲観することはない。

それでも、格下のUAEに負けたのだから日本代表が2位以上の成績を残せるとは思えない…と考える人には、3位になってもまだ出場の可能性が残されていることも念頭に置いていただきたい。それが、残る0・5枠を巡るアジア5次予選とその後の大陸間プレーオフだ。

アジア5次予選は最終予選各グループの3位同士がホーム&アウェイで対戦する。おそらく中国、ウズベキスタン、シリアといったチームがグループAの3位を争うことが予想され、いずれも順当に考えれば日本代表が負けるような相手ではない。

そこで勝者となれば、続いて北中米カリブ地区5次予選4位チームとの大陸間プレーオフをホーム&アウェイで戦うことになる。最終予選直後に4連戦という、かなりタフなスケジュールではあるが、グループ3位になれば、少なくともロシア行きの可能性はそこまで引っ張ることが可能になる。

とはいえ、大陸間プレーオフが楽な戦いではないことも事実。むしろ最終予選で2位以上になるよりも、よっぽど難しいと考えたほうがいいだろう。なぜなら、北中米カリブ地区のレベルはアジア以上に高いからだ。

例えば現在、5次予選に進出しているチームはメキシコ(FIFAランキング14位)、コスタリカ(同21位)、アメリカ(同26位)、トリニダード・トバゴ(同68位)、パナマ(同69位)、ホンジュラス(同84位)の計6ヵ国。この中で大陸間プレーオフ行きとなる4位を争いそうなチームは、現時点ではトリニダード・トバゴとパナマあたりが予想される。

日本にとってはあまり馴染みのない国である上、どちらも身体能力が高い選手を多く揃える。わかりやすくいえば、日本が苦手とするアフリカ勢に似たタイプと言っていいだろう。前回ブラジル大会の初戦で敗れたコートジボワール、あるいはリオ五輪の初戦で黒星を喫したナイジェリア、といったイメージだろうか。

いずれにしても、日本代表としては大陸間プレーオフまで引っ張ることがないように、しっかりと2位以上の成績を収めたいところだ。

グループBでは、最終予選でライバルと目されるオーストラリアがイラクにホームで完勝し(2-0)、サウジアラビアもホームでタイに勝利(1-0)。いずれも順当に初戦を白星で飾っているだけに、グループ最有力の日本は一歩出遅れることとなってしまった。しかし、グループ全体が団子状態になれば首位通過の可能性もぐんと高まるだけに2戦目以降の巻き返しを期待したい。

(文/中山 淳/ 写真/高橋 学)

最終更新:9/2(金) 18:00

週プレNEWS

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週刊プレイボーイ

集英社

No.51
12月5日(月)発売

特別定価470円(税込)

トランプが仕掛ける新条約が鬼すぎ!/アス
トンマーティンCEOを独占直撃!/スマホ
3大キャリアを卒業しよう【グラビア】馬場
ふみか/鈴木ふみ奈/松本愛/三城千咲 他

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。