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サブロー型?イチロー型?中小企業に必要な社員はどっちだ!? --- 新田 哲史

アゴラ 9/3(土) 7:10配信

どうも新田です。シェアーズカフェオンラインみたいな時事ネタの乗っかり方も隠し球の一つです。ところで、マリーンズ番記者時代、取材当時に主力で活躍していた名戦士がまた一人、グラウンドを去ることになり、一抹の寂しさを覚えております。あぁ、ついに。。。

“「やりとげた。後悔はない」ロッテのサブローが引退会見(産経ニュース)(http://www.sankei.com/sports/news/160901/spo1609010031-n1.html)”

サブロー選手、本当にお疲れ様でした。1995年からの20シーズンで通算1781試合、2割6分5厘、1362安打、127本塁打、655打点。私が2009年に現認したキャリアハイのシーズンでも3割1分4厘、22本塁打、68打点ですから、名球会(打者は2000安打以上)に入るような際立った記録を残したわけではありません。

記憶に残るクラッチヒッター

プロ野球選手の平均引退年齢が29歳という中で、目標としていた40歳までプレーできたのは、選手、ファンに慕われた存在だったからこそ。まあ、俗に言う「記録より記憶に残る」タイプのプレイヤーだったというところでしょうか。

パワーヒッターでも、アベレージヒッターでもないのに、歴代の監督が4番打者でよく起用したのは、その勝負強さ所以。脂の乗っていた2008~10年シーズンでいえば、その3年間の通算打率2割8分7厘に対し、得点圏打率は3割2分6厘とチャンスに滅法強く、まさに「クラッチヒッター」の代名詞がふさわしい活躍でした。状況に応じた打撃も見事で、いつの試合か忘れましたが、最終回に先頭打者で出た時は卒のないコンパクトなスイングで単打を放ってサヨナラ勝ちの好機を作った記憶もあります。

組織の理不尽にも耐えた“サラリーマンの鏡”

サラリーマン社会に置き換えてみると、営業の部署でホームランに当たる大口クライアントの獲得を連発し、営業MVPを受賞するというタイプではなくて、毎月コンスタントに一定水準の数字を残し、通年の締めで営業成績をつける頃には、なんだか毎年のように上位10%くらいのところにいて、所属部署の数字の底上げを常に支えているような存在です。

そういえば、入団7年目には、それまで外野手しか経験がないのに、チーム事情で二塁手にコンバートさせられても黙々とこなし、あるいはその数年後、監督復帰したボビーに背番号2を強制的に譲らされたりとか、それこそ不本意な部署への異動や会社からの理不尽な命令にもきちんと大人の対応を見せるたようなもので、サラリーマンの鏡ですね。

しかもキャプテンシーとチーム愛は人一倍。巨人や阪神、ソフトバンクを大手企業とするならば、ロッテは中小企業といった立ち位置といったところ。フロントに戦力補強を要求して、時には外部から来た球団幹部との衝突も辞さないあたりは、まるで経営再建で銀行から出航してきた取締役と衝突する生え抜きの課長的な姿を彷彿とさせます。2011年には選手会長だったにもかかわらず、巨人に飛ばされちゃったわけですが、半年後にフロント首脳陣が変わるや、虎の子のFA権を行使してすぐに古巣に戻るあたり、彼こそ本当に“ミスター・ロッテ”だと泣かせてくれました。

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最終更新:9/3(土) 7:10

アゴラ

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