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「ぐるぐる回る競技」の実力派アイドル、ラート日本代表・堀口文

webスポルティーバ 9/3(土) 18:50配信

知られざる女子日本代表~Beautiful Woman(3)

「まさか!」

 その瞬間は、信じられない思いだった。そして今、堀口文(26歳)は天井を仰ぎながら、そのときのことをこう振り返る。

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「自分の一番ほしいものは、そう簡単には手に入らないんだなあ」

 2014年、さらなるスキルアップを目指した7カ月のドイツ留学から帰国した日。2015年の世界選手権へ向けた日本での練習を開始した矢先、堀口はアキレス腱を断裂したのだった。

 ラートという競技を知っているだろうか。2本の鉄の輪が平行になるように組み合わせた器具(ラート)を用いて、様々な動きを行なう体操の一種だ。競技としては、クルクルと2本の輪が床に付いたまま回転する「直転」、ラートを傾けて1本(片側)の輪のみで回転する「斜転」、ラートを転がし、その上を跳び越える「跳躍」の計3種目がある。世界的に見ると発祥の地であるドイツが圧倒的に強いが、近年は日本選手のレベルも高く、男子は世界で何度もメダルを獲っている。

 ダンス、水泳、陸上、バトミントンなど、何をやっても人並み以上のスポーツ少女だった堀口は、漠然と「何かのスポーツで日本代表になりたい」と筑波大学への進学を選んだ。その筑波大の体育の授業で、初めて体験したのがラートとの出会いだった。


「ラートに出会った時、これだ!と思いました。ラートに乗っている時の感覚が、手足のように一体化したみたいで、ラートが思い通りになることがとても面白かったんです。そして、そうなった時の動きの美しさ、一瞬の輝きに、アッという間に夢中になりました」

 ラートを始めた当初から才能を発揮した堀口は、2010年から2012年まで、全日本学生ラート競技選手権大会で史上初の総合3連覇を達成(この記録はいまだに破られていない)。以来、常にトップ選手として日本のラート界を牽引してきた。


 国内トップ選手として日本代表チーム入りした堀口は、2014年にドイツ・ベルリンで開催された世界チームカップにも出場。この大会で日本は、強豪ドイツを破って悲願の団体優勝を果たした。これまで団体戦でドイツ以外の国が優勝したのは日本だけだ。彼女はそのまま、個人のスキルと経験値を上げるためドイツに残り、ラート留学をした。

「ドイツ語に苦戦し、練習も日本にいる時ほど十分にはできませんでした。でも、ドイツ選手たちのラートと一体感のある演技に刺激を受け、世界一への道筋が見えました」

 そして帰国したあの日、冒頭のアクシデントが発生したのだった。

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最終更新:9/5(月) 12:40

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