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ドキュメント|浦沢直樹:2ndアルバム『漫音(MANNON)』制作秘話

ローリングストーン日本版 9/3(土) 18:00配信

ローリングストーン日本版2016年4月号掲載
ドキュメント|ミュージシャン浦沢直樹

日本漫画界において永きにわたりトップを走り続ける浦沢直樹。彼が大のロックフリーク、ボブ・ディランフリークで、自身もミュージシャンとして活動を行っていることは有名だ。

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2月9日、浦沢は、『半世紀の男』以来、約8年ぶりとなるアルバム『漫音(MANNON)』を発売した。

今回、その音楽制作の原点から最新作にいたるまでを聞くため、浦沢へインタヴューを行った。さらに、小室哲哉、THE STREETSLIDERS の土屋公平、FLYING KIDS の浜崎貴司、オバタコウジの4人から、さまざまなエピソードを聞かせてもらった。浦沢はいかにして"ミュージシャン"となり、『漫音』が出来上がったのか──。

漫画家・浦沢直樹がリリースした、2枚目となるアルバムのタイトルは『漫音』。そのトム・ペティのような音像は、70年代のアメリカン・ロック好きにとってはたまらないだろう。聴き終わると、とにかく言葉が残る。浦沢の音楽談義仲間であるという浜崎貴司は、アルバムの感想をこう語った。「言葉に力がありますよね。音も相当こだわっているのがわかるけど、音に流されないで言葉で楔を打っている感じがする。前に、浦沢さんが『漫画を描いている時は、頭よりも手が先に動いている』と言っていたんです。物を作るという意味では、漫画も音楽も一緒なんでしょうね。同じ力が音楽にもある」。確かに、浜崎が言うように、このアルバムからは、浦沢が本能で音楽をやっていることが伝わってくる。浦沢は、5歳の頃から漫画を描いていた。手塚治虫が好きで、サインまで真似して書いていたそうだ。初めてギターを手にしたのは、中学1年の時。そして、中学2年でボブ・ディランの『ライク・ア・ローリング・ストーン』を聴いた時のことを、浦沢はこう振り返る。「まるで稲妻に打たれたような感じで、すべてがわかった気がしたんです」。何がわかったんですか?と問うと「具体的なことは何ひとつわからないけど、"すべてがわかった"ということだけがわかったんですよ」と言った。それから浦沢はディランを(そして、漫画家では手塚治虫を)人生の北極星にして生きてきた。

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最終更新:9/3(土) 18:00

ローリングストーン日本版

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