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角居勝彦調教師が語る暑い夏の馬への丁寧なケア方法

NEWS ポストセブン 9/4(日) 7:00配信

 夏競馬は新潟記念の他、札幌と小倉で2歳重賞が行なわれ、フィナーレを迎える。この夏をどう過ごしたかで、秋以降の競馬が見えてくる。数々の名馬を世に送り出した調教師・角居勝彦氏による週刊ポストでの連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」から、秋競馬を乗り切るために、どんな準備をしているのかについてお届けする。

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 能力のある馬はひと夏を越えてガラリと変わる。夏場に走る馬は春にあまり無理をしていないことが多く、秘めた力が徐々に顕れるようです。いっぽう春までびしっと競馬をしていた馬は、夏の一休みで少し体をリセットできる瞬間があると、急に体がよくなるんです。

 人間もそういう時期というのがありますが、そのときにしっかりトレーニングをしなければなりません。特に3歳馬はポテンシャルに成長が噛み合う時期です。春のクラシックに間に合わなかったり、トライアルであと一歩だったような馬も、ひと息入れたことで勝ち星を積み上げられることがある。

 さらに、なかなか勝ちきれなかった3歳未勝利馬でも、待望の初勝利を挙げ、続けて昇級戦にも勝つことがあります。2勝していれば、9月になってすぐ始まるトライアルレースにも出られます。

 角居厩舎では、夏の間に5頭が未勝利を脱出しました(8月21日終了現在)。どんな勝ち方でもいいから、とにかく勝ち上がってほしい……相手関係などを考えて、使うレースを吟味しましたが、秋以降は、それぞれの馬にあった路線を歩ませたいものです。

 2歳馬に関しては、角居厩舎のスタートはゆっくりです。ウチの厩舎のように、芝の中距離以上のレースに使っていきたい場合は、新馬戦や未勝利戦に勝ってしまうと次に使うレースがあまり多くない。唯一あるのが札幌2歳Sですが、このレースを使おうという場合は、いったん北海道に放牧に出してからというパターンになってくる。

 そうすると、トレセンの調教師がつくるというより、牧場がつくるという感覚が強いですね。だから夏場に入厩してもゲート試験だけ受かって、牧場や外厩に戻しておくことも多いのです。

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最終更新:9/4(日) 7:00

NEWS ポストセブン

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