ここから本文です

ニンニクやタマネギの臭いと刺激は化学兵器のようなものだった!?

ライフハッカー[日本版] 9/4(日) 12:10配信

アメリカのBlock博士は、ニンニクやタマネギに化学兵器のような威力があるのではないか? と考え、研究して本まで出版したそうです。確かに、ニンニクの臭いや、タマネギが目に染みるパワーは、かなりのものがありますよね。

博士は、民間伝承や現代薬学における、ニンニクやタマネギの効能について、またニンニク臭のする息の化学的な性質や取り扱いなどについて、注意深く検証をしていきました。博士によると、ニンニクやタマネギは、中央アジアなど過酷な気候の場所が原産地なので、それらを切ったり噛んだりすると、なんと自らの身を守ろうという、防衛本能から化学兵器のようなものを発生させるというのです。

切ったり噛んだりすることで細胞が破壊されると、ネギ類の持つ硫黄ベースの自己防衛システムが発動し、ネギ類特有の臭いを放つそうなのです。この、化学的な自己防衛システムの威力はなかなかのもので、微生物や細菌を殺傷したり、虫などを撃退することもできますし、犬や猫の赤血球に、ダメージを与えることもできます。そのような理由から、ペットにネギ類を与えてはいけないと言われているのですね。

また、タマネギを切ると目に染みて涙が出るのは、誰もが経験ずみだと思いますが、ニンニクや丁字を切って出た汁を、手や足などの皮膚に擦り込み長時間放置すると、その部分が水ぶくれになったりするのです。博士の書いた本には、その写真も載っています。

また、ネギ類を長期間保存しておくと、細胞が壊れ酵素が流出し、硫黄化合物を刺激の強い分子へと、すばやく変換するのだそうです。ニンニクの臭い成分のアリシンなどは、このようにして強力な臭いと刺激を出し、食べる時や手に付いた時などに、直接的に攻撃を仕掛けてくるという訳です。

タマネギやその他のネギ類は、ニンニクほど強力に変換されませんが、切る時に目に入って、涙を流させるように攻撃してきます。ニンニクほど強力ではないといっても、目に染みる攻撃も侮ることはできません。タマネギの汁をまとめて目に入れられたとしたら、殴られたのと同じような(?)ダメージを受けることになりますよね。

しかし、これらネギ類の強力な化学兵器にも弱点はあります。長時間持たないということと、熱に弱いということです。新鮮なうちでないと、刺激が薄れてしまいますし、熱を加えると刺激はなくなり、逆に甘くなっていきます。

この化学的な弱点は、そのまま調理する時の知恵として生かされています。

例えば、タマネギを生で使う場合には、食べるよりもかなり前に細かく切って、水にさらすといいと言われていますよね。これは、化学兵器となる刺激や辛みを、完全に飛ばすためです。また、タマネギやニンニクを火に通す場合は、生で食べるよりも大きく切ることが多いですが、それは、切る時に破壊する細胞を極力少なくして、化学兵器の攻撃を減らすためです。

ネギ類の化学兵器のメカニズムを知れば、もう怖いものなし! といきたいところですが、メカニズムを知れば、ニンニクの臭いにも打ち勝てる、というものでもありません。無駄な抵抗かもしれませんが、博士の本によると、生のキウイや、ナス、マッシュルーム、パセリなどが、臭いを抑えるのに少しは効果的だそうですよ。ニンニクの臭いに効くハックをご存知の方は、ぜひコメントにお願いします。


The Chemical Weapons of Onions and Garlic [NYTimes.com via The Atlantic]

Kevin Purdy(原文/訳:的野裕子)

最終更新:9/4(日) 12:10

ライフハッカー[日本版]

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフハッカー[日本版]

株式会社メディアジーン

毎日更新中

最新ITサービス使いこなしガイド
ビジネス向けガジェット/ツール紹介
いま使える節約マネーハック術
モチベーションを上げるマインドハック

ライフハッカー[日本版]の前後の記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。