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エナジードリンク飲みすぎで死者発生…酒や薬と併用で危険増大、体調不良や病気の時もNG

Business Journal 9/4(日) 6:01配信

 日米通算最多4257安打に加え、メジャー史上30人目となる3000安打を達成したことで、日米で大きな注目を集めている、米マイアミ・マーリンズのイチロー。

 球界のレジェンドともいえるイチローのルーティンのひとつとして有名なのが、試合開始1時間前に栄養ドリンクの「ユンケル」を飲むことだ。イチローの影響でユンケルを飲むようになったメジャーリーガーも多いという。

 しかし、栄養ドリンクやエナジードリンクの常用は、ひとつ間違えればカフェイン中毒を引き起こして体に害を及ぼす上、最悪の場合は死に至るリスクもあるという。

●日米で中毒死者が出たエナジードリンク

 実際、日本でもエナジードリンクの飲みすぎによるカフェイン中毒死が起きている。2015年12月、福岡大学医学部法医学教室の分析により、カフェイン入り清涼飲料水を頻繁に飲んでいた九州地方の20代男性が14年に死亡していたことが発表されたのだ。

「解剖の結果、その20代男性には『カフェイン中毒』という病名がつきました。それまで、国内ではエナジードリンク常用によるカフェイン中毒死の前例はなかったため、『カフェイン中毒などあるのか?』と議論を呼んだのですが、現実として、カフェイン中毒という症状は存在するのです」

 そう語るのは、北品川藤クリニックの石原藤樹院長だ。もっとも、一口にエナジードリンクといっても、日米ではカフェインの含有量をはじめ、成分やドリンクそのものの容量がかなり違う。

 アメリカでエナジードリンクが問題になり始めたのは、11年に14歳の少女がエナジードリンクによるカフェイン過剰摂取で不整脈死して以降のこと。この少女が摂取したのは700ミリリットルの「モンスターエナジー」2本で、カフェインの量は350ミリリットルのコカ・コーラ14缶分に相当する「480ミリグラム」だった。

 一方、日本のエナジードリンクに含まれるカフェインの量は、それとくらべるとかなり少ない。実際にモンスターエナジーを購入して確認すると、355ミリリットル缶に含まれるカフェインの量は約142ミリグラムだった。「レッドブル」は250ミリリットル缶で80ミリグラム。ユンケルなどの栄養ドリンクは、いずれの商品もカフェイン量は最大50ミリグラム程度に設定されている。

 マグカップ1杯のコーヒーのカフェイン量が100ミリグラム前後ということを考えると、日本のエナジードリンクや栄養ドリンクに含まれるカフェイン量は、かなり少ないことがわかるだろう。

 石原院長によると、「カフェイン中毒は、3~10グラムのカフェインを1時間前後の間に一気に摂取すると、死亡のリスクがある」という。コーヒーなら5リットルを一気飲みするレベルなので、現実には、そう簡単にカフェイン中毒など起こり得ないのだ。

 では、いったい、エナジードリンクのどのあたりが危険なのだろうか。

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最終更新:9/4(日) 6:01

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