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日本の次戦は急成長のタイ代表。特徴と攻略ポイントを現地記者が分析

フットボールチャンネル 9/4(日) 11:11配信

9月1日からいよいよ始まった2018年のロシアW杯へ向けたアジア最終予選。初戦を落とした日本は、6日にアウェイでタイと激突する。近年躍進する東南アジアの雄はどのような戦いを挑んでくるのか。注目のメンバーなどを紹介したい。(取材・文:長沢正博【バンコク】)

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元U17スイス代表のシャプイが20ヶ月ぶりに復帰

 サウジアラビア戦、日本戦に向けて招集されたタイ代表23名には、DFティーラトン・ブンマタン、FWティーラシン・デンダー、MFチャナティップ・ソングラシン(ともにムアントン・ユナイテッド)など、2次予選を戦ったメンバーがほぼ順当に選出されている。
 
 大きいのは、元U17スイス代表のMFシャリル・シャプイ(スパンブリーFC)が怪我から復帰し、タイが優勝した2014年のAFFスズキップ(東南アジアサッカー選手権)以来、約20ヶ月ぶりに代表に戻って来た点だろう。

 これまでタイは基本的に4-3-3というフォーメーションを採用してきた。テクニックとスピードを持つチャナティップらの中盤に、スズキカップで4得点とチーム最多ゴールを叩き出した彼が加わることで、どのようなパスワークが見られるのか注目したい。
 
 同じく離脱していたブリーラム・ユナイテッドのベテランDFゴラウィット・ナムウィセーが間に合ったのも、ディフェンス面では安心材料だ。その他、ディビジョン1のウボンUMTユナイテッドで活躍する身長184cmの大型FWシロート・チャットーンも初招集されている。

 一方で、当初はメンバーに名を連ねていたFWアディサック・グライソン(ムアントン・ユナイテッド)が、怪我で代表から外れてしまった。代わりに招集されたのはDFミカ・チュヌオンシー(バンコク・ユナイテッド)。これまでリーグ戦で14ゴールを挙げているアディサックの離脱によって、攻撃の駒が手薄になったのは痛い。

起点となる左サイド、スピード持ち味の控え選手も要警戒

 2次予選、タイ代表の攻撃は左サイドが起点となることが多かった。キープ力とテクニックがあるティーラトン、チャナティップ、さらにMFグルークリット・タウィガーン(チョンブリFC)らがパスを繋いてリズムを作り、空いた中央のスペース、または逆サイドへと振ってチャンスを見出してきた。

 昨年のホームでのベトナム戦の終盤。左サイドでのパス交換で相手を引き付けると、中央の空いたスペースに入ったMFポッカーオ・アナン(チョンブリFC)がボールを受け、ミドルシュートによる決勝点が生まれた。アウェイでのベトナム戦も同じような形から、最後はグルークリットがミドルシュートで先制点を奪っている。

 2対2で終わったホームでのイラク戦も、やはり左サイドをパスワークでえぐって、MFモンコン・トッサカイ(チェンライ・ユナイテッド)の同点ゴールに結びつけている。日本代表もタイの左サイドには注意したい。

 また、試合途中での起用が多いMFサラウット・マスク(バンコクグラスFC)やFWタナ・チャナブット(タルーアFC)はスピードが持ち味。先述のイラク戦の同点ゴールをアシストしたのもサラウットだった。終盤、日本の動きが鈍りようものなら、彼らの突破が脅威になる可能性はある。

 守備面では傑出した選手はいないものの、各選手が最後まで足を止めずにボールに食らいついてくる。最後尾に控えるGKガウィン・タマサッチャナン(ムアントン・ユナイテッド)は、安定したハイボールへの対応と高いシュートストップ能力を持つ。日本は縦への速攻などでタイの守備を揺さぶりたい。

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最終更新:9/4(日) 11:37

フットボールチャンネル

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