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ニール・ヤング、自然をテーマにしたニューアルバムの内幕

ローリングストーン日本版 9/4(日) 17:00配信

ニール・ヤング、新しい恋人との生活、新たなバンドとの関係、環境をテーマにした新アルバム『アース』を語る。

【写真あり】ニール・ヤング、自然をテーマにしたニューアルバムの内幕

彼の声は、廊下からでも聞こえる。最近のある日の朝、ニール・ヤングはニューヨークのカーライル・ホテルのスイートルームの中心に置かれたソファでくつろぎながら、アコースティックギターの弦をはじいていた。濡れた髪を後ろになでつけ、"Earth(アース)"と書かれたTシャツにジーンズ、サンダルといういでたちだ。おんぼろの1940年代のマーチンーー前の所有者はハンク・ウィリアムズだーーを隣に置いている。「座って。くつろいでくれ」とヤング。するとすぐに彼のサムスンの電話が鳴った。着信音はヤングの「もしもし!?」と叫ぶの声。間違い電話だった。「電源を切っておこう。これで解決だ」

ヤングは、ニューヨークに短期滞在中だった。いつものことではあるが、彼のスケジュールは常に流動的だ。ザ・トゥナイト・ショー(テレビのトーク番組)でコントを披露することに決めたヤングは、今日予定していたインタビューのいくつかをスタッフにキャンセルさせた。彼の目の前にあるのは、ジミー・ファロンから送られてきたコント用の曲『Two Neil Youngs Sitting on a Tree Stump(木の切り株に座る二人のニール・ヤング)』の歌詞だ。ヤングは自分の名前を歌うのが嫌なので、マネージャーのエリオット・ロバーツの助けを借りながら言葉にひねりを加えようとしてる。「これは君のクレジットになるね」とヤングは笑顔でロバーツに言った。

73歳のロバーツは、60年代後半からヤングと共に働き、2人はいまだに一日に何度も話す。「ニールがこんなに幸せそうな姿は、今まで見たことがない」とロバーツ。しかし、この変化は最近のことだった。ここ数年でヤングの親しい仲間が何人か亡くなっている。長きに渡り映像作品を一緒に作ってきたラリー・ジョンソンやギタリストのベン・キースもそうだ。ヤングにはつらい別れだった。そして2014年、36年間連れ添ったペギ・ヤングと別れ、1970年から住んでいたカリフォルニア州レッドウッドシティのブロークン・アロー牧場を離れた。「離婚し、妻に牧場を渡した」とヤングは淡々と語った。(脳性麻痺のある息子のベンは、今も牧場で暮らしている。「そこには息子に必要な支援体制が整っているんだ」とヤング)

ヤングは、女優のダリル・ハンナと交際中だ。ちょうど今、彼女はホテルのエレベーターに乗り込み、大きな声であいさつをしてくれた。二人はロサンゼルスで暮らしている。ヤングがロサンゼルスで暮らすのは、アルバム『ズマ』以来だ。引っ越したことで、古い友人たちと再びつながった。「長い間遠く離れていた。古くからの友人たちは、今は数マイルのところにいる」その中の1人がスティーヴン・スティルスだ。最近ヤングと一緒に曲を作っている。11月には、スティルスやグラハム・ナッシュ、クレイジー・ホースのメンバーなどの友人たちが、ロサンゼルスのロキシーでヤングの70歳の誕生日を祝ってくれた。「ダリルが素晴らしいパーティを開いてくれたんだ。本当に愛されていると感じたよ」とヤング。

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最終更新:9/4(日) 17:00

ローリングストーン日本版

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