ここから本文です

公立か私立かで、かかるお金は1000万円以上違う!?データでひもとく教育格差の大問題。

BEST TIMES 9月5日(月)12時0分配信

 公立を選ぶか、私立を選ぶか。これは、日本で学校選びをする上で避けては通れない大きな問題だ。公立を選べば安上がりかもしれない。しかし高い教育費を投じて、子供を名門私立校に通わせることができれば、エリートコースを歩み将来的に「モトがとれる」とも判断できる。『公立VS私立』(ベスト新書)は、経済学者・橘木俊詔氏が、こうした「お金」の問題も含めて公立と私立の格差に迫った意欲作。ここでは同書から、公立か私立かで教育費がトータルでどれくらい違うのかをみていきたい。読者の参考になれば幸いだ。なお調査は独自計算による。

 小学校から大学まで、子供を一人前にするのにかかる教育費は、公立と私立ではどれくらい違うものでしょうか。ここで「大学卒業までにかかる学費シュミレーション」を参照します(小学校~高校について文部科学省「子供の学習費調査」、大学について日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」より求め合算)。

 それによると典型的なケースで

・オール公立…949万円(小学校、中学校、高校、大学とも公立)

・中学から私立…1642万円(公立小学校、私立中高校、大学は私立理系)

・オール私立…2344万円(私立小学校、私立中高校、大学は私立理系)

――となっています。

 

 つまり「オール公立」と「中学から私立」では約700万円も差があり、「オール公立」と「オール私立」では、1000万円以上も差があるわけです。これは子供にどういう教育を受けさせたいかという願い以前に、親御さんにとっては、自分の収入から学費をどう工面して捻出していくのか、大変膨大な金額です。

 最も安上がりなのは、言うまでもなく、小学校から大学まですべて国公立に行く「オール公立」パターンですが、それでも1000万円近くかかるのです。オール私立で私大医学部へ進学するパターン(大学だけで経金7000万円も必要とされる)は例外とします。

 このほか私立中高一貫校へ入学するには、中学受験のために小学校4年生からの塾通いが普通で、4、5、6年3年間の塾代(約230万円)が必要となります。また、難関大学を目指す場合、高校時代の塾代(約80万円)や浪人した際の予備校代(100万円程度)がかかることも考慮に入れなければなりません。

 もちろん、小・中学校は公立で高校から私立、あるいは公立小学校から私立中へ進学し、高校はまた公立、なかには私立高校から国公立大学へなど、さまざまな選択肢による人生経路があり、それによって違いが出るのはもちろんですが、ここでは細部には踏み込まず、やや極端かもしれませんが最も典型的なパターンをもとに考えています。

(『公立VS私立』をもとに構成)

文/KKベストセラーズ書籍編集部

最終更新:9月20日(火)9時57分

BEST TIMES

記事提供社からのご案内(外部サイト)

BEST TIMES

KKベストセラーズ

笑える泣ける納得する!KKベストセラーズ
の編集者がつくる「BEST TIMES」
(ベストタイムズ)。ちょっとでも皆さんの感
情を揺さぶれたらいいな、と思います。