ここから本文です

美少女の導きで行く美しき巡礼街道

Wedge 9/5(月) 11:31配信

[フランス中西部Le Puyからスペインの聖地Santiagoを経てMuxiaまで]
(2015.4.22-7.16 86days 総費用37万円〈航空券含む〉)

日本人巡礼者シンゴ・ヤマシタ

 6月2日 ロンセボーからズビリに向かう巡礼道の途上で墓標を見つけた。中世から巡礼途上で亡くなる人が多く巡礼道沿いに古い墓標がひっそりと立っているのをしばしば見かける。比較的に新しい墓標なので気になってプレートを見ると「2002年8月享年64歳で亡くなった日本人巡礼者(peregrino)シンゴ・ヤマシタを追悼する。巡礼の友、ネカメとホセ・マリ」とスペイン語で記されている。

 地元の人によると冬場は吹雪で遭難したり、夏場は熱波による脱水症や心臓麻痺が多いという。近年では特に夏季の午前中の突然死が増えているという。昨年もドイツ人の青年が心筋梗塞で亡くなったという。ヤマシタ氏も8月の猛暑の中で帰らぬ人となったのだろうか。ヤマシタ氏の無念を想って合掌。

いかにもドイツ的なドイツ系慈善宿@パンプローナ

 6月3日 ドイツの財団が運営する慈善宿に投宿。施設は清潔で整理整頓が行き届いている。チェックイン時に細かい規則や注意事項を項目ごとに復唱させられてドイツ人らしいと感嘆。

 私は近くのスーパーで夕食用に缶詰を買って来て電子レンジを使用したいと厳格そうなおじさんに申し出た。しかし「キッチンはスタッフ専用であり電子レンジもゲストは使用不可という規則である」とにべもない。ビーフシチューの缶詰なので温めずに食べるのはつらい。他のゲストがいないときに親切そうなおばさんのスタッフに「一分だけお願いします」と泣きついた。

 彼女は規則違反だけど念のために代表と相談してみると事務所に行った。なんと先ほどの厳格おじさんが代表であった。おじさんは勿体つけて「特別に一分間の使用を許可する」と判決を下した。

 玄関の壁に貼られていた標語を見て納得した。“WALK,EAT,SLEEP,REPEAT”(歩け、食べろ、眠れ、それを繰り返せ)と書いてあった。軍隊の様に厳格な組織運営がこの慈善宿に適用されているのであった。

1/3ページ

最終更新:9/6(火) 12:44

Wedge

記事提供社からのご案内(外部サイト)

月刊Wedge

株式会社ウェッジ

2016年12月号
11月19日発売

定価500円(税込)

■特集 クールジャパンの不都合な真実
・設立から5年経過も成果なし 官製映画会社の〝惨状〟
・チグハグな投資戦略 業界が求める支援の〝最適化〟
・これでいいのかクールジャパン