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予算はオーバー、でも心を鷲掴み! 雨宮塔子さんが出合った美しき物件

CREA WEB 2016/9/5(月) 12:01配信

第24回:フランス人のパートナーが後押ししてくれた

(第23回「雨宮塔子さんがついに見つけた 友人と助け合える最高の賃貸物件とは?」のつづき)

 子供たちが週1で通う日本語学校のママ友M子さんが、まだ物件が見つからないとボヤく私に朗報をもたらしてくれた。友人のひとりに、持ち家の賃借人を探している人がいるから、興味があったら連絡してみるけど、と言ってくれたのだ。

 日本語学校で子供を待つ保護者用のテーブルに突っ伏していた私は顔を上げた。毎夜のサイト検索で、たぶん目は落ち窪んでいたと思う。

「えっ、M子さん、ほんとに!? 地区はどこ? 平米数と家賃は!?」

 矢継ぎ早に質問攻めする私に、M子さんは具体的なことはその友人に改めて聞いてみると言ってくれた。

 なんでもその友人はゲイのアメリカ人なのだけれど、3階建ての、古くてガタがきているアパルトマンを丸ごと安く購入して、中をすべて自分でカスタマイズしたのだそうだ。が、その後出会った恋人が地方に住んでいたため、その人と同居すべく、リフォームしたてのアパルトマンをパリに残したまま、彼の元へ向かったのだという。

 表情に生気を取り戻したであろう私に、M子さんがたたみかける。彼は○○でデザイナーをしていたし、自身でもブランドを立ち上げたぐらいだから、リフォームのセンスは心配ないと思うよ、と。なるほど、そんな方なら水回りの誂えもセンス良く、清潔に違いない。

 きゃっほ~!! しかも地区は今私が住んでいるアパルトマンから徒歩圏内。ラスパイユ大通りではないけれど、こよなく気に入っている右岸の北マレ界隈である。是非見てみたいっ。でも、気になるのはお家賃だ。3階建てで平米数もかなりありそうだから、高いのに違いない。予算をかなりオーバーしてしまうだろう……。

 案の定、後日M子さんが確認してくれた家賃は予算を大幅に上回っていた。これじゃあ無理だ……。肩を落とす私に、それでもこのアパルトマンを見に行ってみようと言ってくれたのは、私のフランス人の彼だった。これも何かの縁だからと。

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最終更新:2016/9/5(月) 12:01

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