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視界不良の相場を見通す チャート三つの基本技

NIKKEI STYLE 9/6(火) 7:00配信

 経済ショックで相場が荒れた時、思わぬ高値づかみや狼狽売りを避けるには、相場の上昇・下降トレンドの転換点を見極めることも重要だ。テクニカル指標の使い方の基本を紹介する。
【CHECK 1】 全力買いはダブルボトム形成後に

 相場の大幅下落で買い出動するような時、失敗を避けるには上昇トレンドへの転換点を示す「ダブルボトム」が出たタイミングを狙いたい。ダブルボトムとは株価が「W」の形を描いて推移した状態で(下図)、下落を続けた株価が一旦底打ちし、反転に向かうとされる代表的なサインだ。下図で示したネックラインを株価が抜いた所がダブルボトム完成の状態で、ここが買いのポイントになる。

 反対に相場が上昇から下降に転じるサインはダブルトップ。2つを組み合わせ、ダブルボトムが出たら買いを継続、ダブルトップが出たら売りに転じて相場の波に乗ればよいとされている。短期売買なら分足チャート、もっと長い投資をするなら1時間足や日足チャートを使う。

 ただ実際には図のような綺麗なW形とはならず、かなりいびつな形となる場合がほとんど。形そのものより、サイン見極めのポイントを押さえることが重要だ。(1)これまで続いた安値更新の動きが止まったか(2)株価が前回高値を上回ったか(ネックラインを超えた状態か)の2つを意識しよう。

【CHECK 2】 下げ止まり確認はRSIも便利

 相場の転換点を見極める際、ダブルボトムの出現と併せてRSI[注1]の動きも見ると参考になる。

 RSIとは株価の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を測る指標で、一般的にはRSIが70~80%以上なら買われ過ぎ、30~20%以下なら売られ過ぎとされ、逆張り投資の参考指標として使われる。

 こうした通常の使い方に加え、RSIの動きで注目したいのが、「株価とRSIの動きの逆行現象が出た時」(DZHフィナンシャルリサーチの東野幸利さん)だ。通常、株価が下がる時にはRSIも下がり、上がる時はRSIも上昇する。だがトレンドが転換する局面では、株価が下落しているにも関わらず、RSIが上昇する(または株価上昇時にRSIが下落)、両者が反対に動くことがあるのだという。

 実際、2016年6月24日の株価急落時も、株価下落に逆らいRSIが上昇し始める場面があり、結果的にここが反転局面となった。
[注1]市場の過熱感を分析する指標。直近の一定期間において上昇幅の累計と下落幅の累計を合計し、そのうち上昇幅の累計が全体の何%を占めているかを算出。ネット証券等の取引画面で表示できる

【CHECK 3】 手っ取り早い新値3本足活用

 複雑な指標を使うのが苦手でも、「新値3本足」[注2]を使えばトレンドを一目で判別できる。直近3回分の高値や安値と今の株価を比べて転換点を見つける方法で、終値が高値更新中は陽線、株価が直近3本分の陽線を下回ると初めて陰線が出現する。

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最終更新:9/6(火) 7:00

NIKKEI STYLE

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