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落語家も唸らせる名作『昭和元禄落語心中』完結! 作者の雲田はるこが様々な疑問に答えた

Book Bang 9/6(火) 9:00配信

 作家の高橋源一郎(65)さんが、司会を務めるNHKラジオ第1の「すっぴん!」に漫画家の雲田はるこさんが出演した。完結を迎えた人気漫画『昭和元禄落語心中』(講談社)についての思いや、今後始まる新連載について語った。

■『昭和元禄落語心中』完結

 雲田はるこさんの『昭和元禄落語心中』は落語家の人生を丁寧に描いた作品。熱心な落語ファンも唸らせる内容で、文化庁メディア芸術祭漫画部門で優秀賞にも輝いている。アニメ化もされた同作はこの6月、雑誌『ITAN 2016年32号』(講談社)で完結を迎えた。単行本『昭和元禄落語心中』最終10巻は2016年9月7日発売される。

■作者が答えた様々な疑問

 同作を描きだすにあたり、自分から提案し落語を題材にしたという雲田さん。もともとは読み切りの予定だったという。義理の娘と喧嘩をしている落語家の師匠のもとに与太郎が弟子入りし、2人を仲良くさせて終わり。そこまでのプロットしか考えていなかったと明かした。

 そして漫画のなかでは落語界が現実の世界よりも困窮しているという設定にした理由を「八雲師匠を描きたいというときに、そういう世界にしたほうが活きるんじゃないかと思って」と設定の妙を明かした。

 また「昭和30年代前後の落語の黄金期が描きたかった」と話し、いきなりそこから描くのは要素が多すぎて難しすぎると考え「落語のマクラのように」現代パートからはじめたと解説した。

 さらにリスナーからのメールに答え、八雲師匠は「三遊亭圓生」を完全にではないが、モデルの一部にしていると明言。二代目助六については「色んな方を混ぜている」と濁した。

■アニメから受けた影響

 アニメ版について雲田さんは「お話を頂いた時、声優さんどうするんだろう」と心配だったと明かす。しかし石田彰さんや山寺宏一さんらの落語が吹き込まれたオーディションテープを聞いて「大丈夫だな」と安心しお任せしたと打ち明けた。そして八雲師匠の現在と若いころを同じ声優さんに演じてほしいとリクエストをしたのは雲田さんだという。実際に八雲師匠を演じた石田彰さんの声の調子が変わるのを聞き、落語家とは別の声の専門家である声優陣のプロの技に驚いたと振り返った。

 また声優さんの演技から漫画にも影響を受けたと告白。脇役の女性だったため深く考えていなかったキャラクター「みよ吉」を演じた林原めぐみさんの演技に触れ、「もっとちゃんと考えなきゃ」と思いなおしたという。実際に本編の後半にかけ、みよ吉は重要なマドンナとして、魅力的なキャラクターになってゆく。以前に描いていたボーイズラブで男性を魅力的に描くことを学べたと語る雲田さんだが、「女性は複雑で描くのが難しかった」と心情を吐露していた。

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最終更新:9/6(火) 9:00

Book Bang

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