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世界のスズキファン9年ぶりの歓喜。ビニャーレスがMotoGP初優勝

webスポルティーバ 9/6(火) 14:30配信

 最高峰クラス2年目のシーズンを迎える21歳のマーベリック・ビニャーレス(チーム・スズキ・エクスター)が、第12戦・イギリスGPでMotoGPクラス初優勝を達成した。

【写真】第11戦・チェコGPで優勝したカル・クラッチロー。英国人の最高峰クラスでの優勝は35年ぶり

 スズキの優勝は、2007年第5戦・フランスGP以来9年ぶり(ライダー:クリス・バーミューレン)。このときはウェットコンディションのレースだったため、ドライコンディションでの勝利をさらにさかのぼれば、2001年第12戦・バレンシアGP以来(ライダー:セテ・ジベルナウ)ということになる。

 しかもスズキは、3年間の活動休止を経て昨シーズンに戦線復帰を果たしたということもあって、実に久々の優勝という印象はさらに強まる。選手やチームスタッフ、開発陣はもちろん、ファンにとっても長い間待ち焦がれ続けた勝利であることは間違いない。

 ビニャーレスについては以前のコラムでも紹介したとおり、将来のMotoGPを担う逸材という評価は衆目の一致するところで、今回の初優勝はその資質を存分に発揮して見事に結果を出した格好だ。これまでにもたびたびその才能の片鱗は見せており、第5戦・フランスGPでも3位表彰台を獲得している。

「温度条件が低いときはスズキのバイクは速く走れるけれども、温度が高くなると苦戦する」と以前から話していたビニャーレスは、今回のレースウィークでも肌寒い金曜に総合2番手タイムを記録した。「僕たちは、金曜日だけはチャンピオンなんだ」とやや自嘲気味に語ったが、土曜の予選ではフロントロー3番グリッドを獲得。日曜の決勝レースは序盤でトップに立つと、一気に後続を引き離し、4秒以上の差をコントロールして誰よりも早くチェッカーフラッグを受けた。

 圧倒的に優位を保ち続けた今回のレースで、どのあたりで優勝を確信できたのか、と彼に訊ねてみた。すると、「正直なところ、最終ラップだったよ」と、21歳の若者はやや照れたような笑みで答えた。

「最後までミスしないように、とにかく全力で集中して走り続けた。ラスト4~5周で後続に4秒の差があったので、そこからはミスなくスムーズに走るように心がけた」

 スズキ復帰後の初優勝をもたらした今回の偉業に関しては、「感無量。金曜のフリープラクティスから皆で一丸となって取り組んできて、タイヤもしっかり作動したし、今日はパーフェクトに乗ることができた。昨日の予選でフロントロー3番グリッドを獲れたことが、レースのカギになった。日本でがんばってくれている人たちとチームのおかげ。次のレースでもトップを目指したいし、最終戦までがんばりたい」と話した。

 ビニャーレスとともに2015年から復帰後のスズキを支えてきた、チームメイトのアレイシ・エスパルガロは7位フィニッシュ。レース序盤に前が詰まっていたためにうまく抜け出すことができなかったことが残念、と話す一方で、優勝を飾った年少の相棒に対しては、「すごい仕事をしてのけた」と賛辞を贈った。

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最終更新:9/6(火) 16:02

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