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錦織圭、「中国に立ち向かった卓球・水谷のように」宿敵マリーに挑む

webスポルティーバ 9/6(火) 19:40配信

 錦織圭は、US(全米)オープンテニスで、2年ぶりに2度目のベスト8入りを決めた瞬間、控えめに右手で握りこぶしをつくった。グランドスラムでは今季2回目、キャリア通算で6回目のベスト8だが、今の錦織にとっては、喜びに浸るステージではなく、ただの通過点だ。

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 第6シードの錦織(ATPランキング7位、8月29日付け、以下同)は、4回戦で第21シードのイボ・カルロビッチ(37歳、クロアチア)を、6-3、6-4、7-6(4)で破って準々決勝に進出した。そして、今季マッチ50勝に早くも到達した。

 カルロビッチに21本のサービスエースを決められた錦織だったが、得意のフォアハンドストロークで19本のウィナーを放ったのをはじめ、トータルで44本のウィナーを打ち込んでゲームを支配した。

「今日の試合はすごくよかった。2週目に入ってやっといいテニスができ始めている」と語った錦織は、驚くべきことに3セットを通して、リターンにアンフォースドエラー(凡ミス)がゼロだった。さらに、フォアハンドとバックハンドのストロークの凡ミスは、第1、2セットはゼロで、第3セットにそれぞれ1本だけだった。いかに錦織の集中力が高かったかがうかがえる。

「あまりストローク戦がなかったので、リズム的にはあまりつかめたわけではないですけど、サーブとリターンがやっとよくなって、徐々にいいテニスになってきているのかなと思います」

 また、懸念された錦織のファーストサーブは、確率こそ60%だったが、ファーストサーブのポイント獲得率は84%と高く、一度もカルロビッチにサービスブレークを許さなかった。

「(カルロビッチは)そんなにリターンがいい選手ではないので、あまり(サーブの)リスクを冒さなくてよかった。ファースト(サーブ)を入れとけば、何とかなるかなと思っていたので、なるべくファーストの確率を上げてプレーするように心がけていました」

 これにより準々決勝では、第2シードのアンディ・マリー(2位、イギリス)と対戦することになったが、対戦成績は錦織の1勝7敗で、直近の対戦であるリオデジャネイロオリンピック準決勝でも、ストレートで錦織が敗れた。

 マリーはツアー屈指のリターナーで、特にバックハンドのカウンターショットのキレは現在世界一といっても過言ではないが、錦織に対して警戒を怠らない。

「圭はニューヨークでいいプレーをする。彼は世界のベストプレーヤーのひとりで、とりわけハードコートでは強い。僕が彼を倒すには、2~3週間前(リオでの準決勝)のようないいテニスをする必要がある。とてもタフになるだろう」

 このように語るマリーは、それほど球威のない錦織のセカンドサーブに対して、ベースラインから約2mステップインしながらリターンをして、確実に錦織へプレッシャーをかけてくる。

「(マリーは)リターンゲームでは一番前に入ってきて、攻めてくる選手です。リターン力は、僕の中では一番いいと思うので、なるべくファースト(サーブ)を入れることがまた重要になると思います」

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最終更新:9/6(火) 22:26

webスポルティーバ

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