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保育業界最大手の労働基準法違反について --- 駒崎 弘樹

アゴラ 9/6(火) 16:30配信

こんにちは、子育て支援NPOの代表なのに、我が5歳の娘を叱った時に「キモイおっさんめ」と言われた駒崎です。

保育業界リーダーが労基法違反という衝撃

今月2日、保育業界大手・JPホールディングス傘下の株式会社日本保育サービスの運営する横浜市の保育園に対し、横浜南労働基準監督署より、労働基準法違反の是正勧告が出されたと発表されたことが、NPO法人POSSEの今野代表のブログで報告されました。

“大手保育園で横行する労働基準法違反 辞める前に行政を動かそう(http://bylines.news.yahoo.co.jp/konnoharuki/20160903-00061805/)

(株)日本保育サービスに残業代未払いで行政指導 会社に対し介護保育ユニオンから改善要求を出しました(http://kaigohoiku-u.com/report/nihonhoikuservice-zeseikankoku/)”

当ブログでは、アスク保育園を展開する日本保育サービスのある園で、
・残業時間のカウント方法が労働基準法に準じておらず、サービス残業があった
・持ち帰り残業があり、残業としてカウントされなかった
ということがあったと主張しています。

保育業界から去る保育士たち

また、当の保育士達は以下のような状況になっているそうです。

“実は、Aさんも、Bさんも、劣悪な労働環境の中で、健康を害し、新卒で入社してから1~2年で保育士を退職せざるを得なかった。ふたりとも、小さなころから保育士の先生にあこがれ、短大で保育士の資格を取り、入社の時には夢の仕事につけたことをとても喜んだという。しかし今、二人とも言葉をそろえて言う「保育士として働くのは怖い」。”

日本保育サービスに対しては、残業代未払いについて労働基準法第37条違反の是正勧告が出されており、会社は一部の未払い賃金支払いをすでに行っている」ということなので、事案自体は収束していると思われますが、こうした状況はゆゆしきものです。

というのも、今、保育士不足がかつてないほど深刻化している中で、こうやって保育士資格を持った若者達が、その企業を辞めるだけにとどまらず、保育士そのものを断念し業界から流出してしまうのは、ものすごく大きな損失だからです。

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最終更新:9/6(火) 16:30

アゴラ

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