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「大泉洋史上、最高にカッコいい大泉洋だった!」熱い兄上を演じた大泉に絶賛の声! なお視聴率はやや低迷15%の『真田丸』第35話「犬伏」レビュー!!

おたぽる 9/6(火) 22:00配信

 放送前から中盤のクライマックスになるであろうと予想されていた大河ドラマ『真田丸』(NHK総合)第35話「犬伏」。さまざまなメディアで出演者たちがインタビューなどで登場して期待を煽っていたし、NHKもここにきてドラマ公式サイトを改変、PR動画を作ったり、トップ画像を変えてみたりと大変に気合が入っていた。

 実際、放送直後から「神回だった!」とファンたちは絶賛の声を上げているが、視聴率は15.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とやや低調な数字に終わってしまった……。ここまでレビューを続けてきている身としては大変不満な数字なのだが、期待に応える素晴らしい出来だったのは間違いないので、大変熱かった『真田丸』レビューをお送りする。

 ついに戦いの火蓋が切って落とされた“関ヶ原の戦”。大谷刑部(片岡愛之助)の協力を得た三成(山本耕史)は、大坂でついに挙兵。大坂城周辺に住む諸大名の人質たちを集めようとする中、細川忠興の妻・玉(橋本マナミ)は、きり(長澤まさみ)の救出の手を振り払い、死を選ぶ。一方、上杉攻めのための徳川軍に従っていた真田家に大坂で三成や刑部が打倒家康(内野聖陽)のために挙兵したという報せがもたらされる。どちらに味方すべきか、信繁(堺雅人)、信幸(大泉洋)、昌幸(草刈正雄)の三人は下野国・犬伏(いぬぶし)の地で白熱した議論を戦わせる――と、世に名高い“犬伏の別れ”を主軸としたストーリーが展開された第35話。

 石田三成と大谷刑部の篤い友情シーンからの、命を削って策を練る下りは、男性ファンも腐女子たちも大喜びしそうな心打たれるエピソードになったし、きりと、最近になって難有りな一面が大分見えてきた春(松岡茉優)の意地の張り合いも可愛らしい。加えてやっぱりぼんくらっぽく見える徳川秀忠(星野源)の妻・江(新妻聖子)の登場など、見どころが多かったのだが、注目すべきはやっぱり最後の親子3人が集結するシーンだろう。

 昌幸の目論見よりも早い三成の挙兵で、計画が狂ってしまった真田家。再び戦乱の世が来ると予想……というか戦乱の世になってほしいと願う父に対して、しっかりと現状を分析し、玉虫色的な意見をはねのける気迫あふれる信繁も格好良かったのだが、それにも増して兄上・信幸が格好良かった。

 石田方に昌幸と信繁、徳川方に自身がつくことを提案する信幸の姿に、「父の策に翻弄され、弟の策に感心したり、時には憤っていた信幸が出した策がこれ、というのがたまらない」「溜めに溜めた兄貴ageが最高にかっこよかったわ」と、ファンも興奮気味。

 いい俳優であることは間違いないが、油断するとファンとしてはどうしても『水曜どうでしょう』(北海道テレビ)の影がちらつくこともある大泉洋。本人もインタビューで、「私が演じているからと、三谷さんがコミカルに描くことについては、若干申し訳ないなと感じますね(笑)」とコメントしていたりするのだが、「お兄ちゃんよかった。大泉に泣かされるとは…」「大泉洋史上、最高にカッコいい大泉」「大泉が最初信幸にキャスティングされたときすげえ不安だったのに。蓋を開けてみればこの安定感」と、見事不安を吹き飛ばす名シーンとなった。

 また、第2話を彷彿とさせるくじ引きを昌幸が持ち出して、息子にはねつけられたり、「わしは決めた!」という昌幸のセリフを、信幸がそのまま使ってみせたりと、ここまでこのドラマを見続けてきた人にとっては、信幸と信繁2人の成長を感じられる演出が、よりグッとくる一因ともなったようだ。

 涙ではなく笑顔で別れるのもこの父子らしくて最高だったのだが、次回予告を見ると、早くも第二次上田城合戦に突入する。昌幸に初めて褒められた稲(吉田羊)の活躍シーンもあるだろうし、今後も熱い展開が続きそうだ。楽しみにしたい。
(文・馬場ゆうすけ)

最終更新:9/6(火) 22:00

おたぽる

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