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排卵日を検知するブレスレット「Ava」発売、新技術で妊活を支援

Forbes JAPAN 9/6(火) 17:45配信

妊娠を希望する女性にも、避妊をしたい女性にも役立つ世界初のウェアラブル排卵期トラッカー「エイバ(Ava)」は、妊娠可能期間を89%の正確度で知らせてくれる画期的なブレスレットだ。



こ のウェアラブル機器を開発したエイバのリア・フォン・ビダー最高経営責任者(CEO)は同製品について、「排卵日と妊娠可能期間を正確に、簡単に把握する ことができる世界初の機器」だと説明する。エイバのブレスレットに付けられたセンサーは、就寝中にデータを収集、1周期のうちに平均5日間ほどとされる排 卵期間を検知する。

女性はこれを使用することで、排卵検査薬や基礎体温の計測などを行うことなく、妊娠を目指すことができる。エイバは同 社のサイト「AvaWomen.com」から購入が可能で、価格は199ドル(約2万円)。米食品医薬品局(FDA)から「クラス1」(低リスク)の医療 機器として認可を取得している。

フォン・ビダーCEOは、「子どもを持つことを考え始めるカップルの中には、妊娠は場合によって非常に難 しいものであることを理解していない人たちも多い」と話す。「女性の妊娠可能期間は大体、1か月のうち6日程度。だが、実際に妊娠する可能性が高いのはそ のうちの3日間だけだ。若く健康なカップルが避妊をしない場合でも、1周期当たりの妊娠の可能性は25%程度にすぎない」という。

だが、専門家らによればこの可能性は、25%を下回る場合が多い。「妊娠可能期間を把握するために周期を追跡していたとしても、臨床ガイドラインで示されるとおりの規則正しい周期を維持している女性は約30%しかいない」ためだ。

同CEOは、「だからこそ、妊娠可能な期間を正確に、高い信頼度で測定できるようになったことは、非常に画期的だ。エイバを使用することで、妊娠の実現までにかかる期間を半減させることができる」と説明している。

排卵日をほぼ正確に把握

「エイバ」の正確度は89%

エイバのブレスレットは新たに開発された技術によって、呼吸数、心拍数、睡眠の質、体温など、生殖ホルモンの増加に関連して変化する9つの生理学的パラメーターを監視。妊娠可能期間に入ったことを確認する。

サ ンフランシスコにも拠点を持つ同社は、排卵周期の数理モデル化を専門とする大学教授の指導の下、スイス・チューリッヒ大学病院で1年間にわたって臨床試験 を実施した。その結果、「エイバ」は1周期中の妊娠可能日を平均5.3日検出することができ、その正確度は89%であることが分かったという。

フォ ン・ビダーCEOは女性が妊娠・出産を目指すことについて、「排卵日を確認するために仕事の後で急いで尿検査をしたり、何日分もの基礎体温を分析したり、 中には間違ったものもある関連情報を収集するために何時間も費やしたり、多くの女性たちにとって、非常に大きなストレスやいら立ちの原因になる経験だ」と 話している。

また、エイバの将来について同CEOは、女性たちを生涯にわたって支援できる技術の開発を行っていきたいと抱負を語る。「私 たちの目標は、妊娠を目指す時期や妊娠中、あるいは避妊をしたい時期、閉経期など、異なるライフステージにある女性たち全てにとって、関連性のある企業に なることだ」という。

エイバは2015年11月、成長初期(アーリーステージ)の未公開企業への投資を行うスイスのZKBとスイスコム (Swisscom)から シードラウンドで260万ドル(約2億6,920万円)を調達した。同社はその他、研究者や婦人科医の国際団体、ビジネスの視 点から協力に名乗りを上げた起業家や企業幹部らなど、多くの人たちから支援を受けている。

Vivienne Decker

最終更新:9/6(火) 17:45

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