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崖っぷち結婚相談所:自分との戦い。恋愛偏差値の低さを自覚することから、婚活は始まる

東京カレンダー 9/6(火) 5:20配信

典型的な結婚できない女、杏子、32歳。

慶應大学卒業後、丸の内の某外資系金融でセールス職に就き、年収は2,000万円を優に超える。

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美人だがプライドが高くワガママな彼女は、男運が悪く全くモテない。さらにハイスペックゆえ、男が近寄りたくない女ナンバーワンとまで噂されている。

恋愛市場で負け続け、さすがに危機感を持ち始めた杏子。そんな彼女は婚活に本腰を入れることを決意し、結婚相談所に登録をした。そして初のマッチングデートを済ませたものの上手く行かず、婚活アドバイザーの直人から痛烈なダメ出しを受けてしまった。その後も社内のモテ女を観察し、さらに凹む杏子だが...?

先日は、同期の由香に圧倒的な「モテ」の差を見せつけられ、杏子は投げやりな気分になっていた。

元彼の知樹は、由香の毒牙にかかってしまったのだろうか。バツイチのゆるふわOL如きに男を奪われるなんて、やはり自分は本当にBランクの女なのだろうか。

鏡に映る寝起きの自分の顔を見つめる。直人には「ナルシスト」なんて言われたが、やはり自分の顔は、化粧をしていない状態でも、その辺の女より(少なくとも由香より)、ずっとずっと美しいと思う。

よく旬の女優が、ラフな部屋着で伸びをしながらコーヒーを啜るような朝のCMがあるが、朝の杏子はちょうどそんな感じだ。

-こんなに可愛いのに、私って、なんて可哀想な女なの...。どうして、誰も私の良さに気づかないんだろう...。

こんな風に、頭の中で独り言ちることも、直人には「高飛車」と言われるだろうか。

しかし、幸い、自分には収入はある。

無理に嫌な思いをして結婚相手を探さなくても、少なくとも、将来への経済的不安はない。苦手な婚活に励むより、むしろ得意な仕事に精を入れて、さらに稼ぎを2倍3倍にするのもアリかも知れない。

オフィスにはしょっちゅう、ヘッドハンターから転職の誘いの電話がかかってくる。あわよくば海外勤務になり、ナヨナヨの日本人男性よりも、もっと男らしいイイ男を見つけることだって可能だ。

婚活に本腰を入れて1ヵ月弱、杏子は得意の「仕事への逃げ」のマインドを持ち始めた。

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最終更新:9/6(火) 5:20

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