ここから本文です

「瘦せてる姿を心配されると、嬉しい…」瘦せの確認は自分探し。「細さ」にこだわる現代女性の本音とは。

BEST TIMES 9/7(水) 22:00配信

「瘦せることがすべて」。そんな生き方をする女性たちがいます。

 いわゆる摂食障害により、医学的に見て瘦せすぎている女性のことですが、そんな彼女たちを「瘦せ姫」と呼ばせてもらっています。

 彼女たちはある意味、病人であって病人ではないのかもしれません。

 というのも、人によってはその状態に満足していたりしますし、あるいは、かつてそうだったことに郷愁を抱く女性や、むしろこれからそうなりたいと願う女性もいるからです。

 いま話題の書『瘦せ姫 生きづらさの果てに』の著者・エフ=宝泉薫氏が、「細さ」にこだわる現代女性の胸の内と「瘦せの確認」ついて語ります。

  

瘦せの確認

「それこそ果てしない儀式の始まり。つらいぞ、儀式は」

 

 瘦せ姫にとって、瘦せていることはアイデンティティのようなものでしょう。しかし、それを自ら確認することの難しさというものがつねにつきまといます。自らのボディイメージがよくつかめずに葛藤するのが、摂食障害でもあるのですから。

 もちろん、体重や体脂肪率、ウエストや太もものサイズといった「数字」は目安のひとつにはなります。ただ、そういう「数字」にこだわりつつも、それだけを100パーセント信用できている人はいない気がします。

 また、瘦せ姫以外の人からは、鏡の前で裸になればわかるのでは、などと言う声もあがりそうですが……。それも難しいことです。ガリガリに瘦せていても、自分では太って見えるというのが、摂食障害ではありがちな傾向ですから。

 それゆえ、みなそれぞれに、瘦せていることを確認するための手段、あるいは儀式を取り入れることになります。それも、数字や鏡といった「知覚」や「視覚」によるものではなく、もっと「体感」できるもの。たとえば、自分の手でもう一方の二の腕をつかんでみるというのも、そのひとつです。

 二の腕は太ももとともに、かなり瘦せにくい部位で、これがつかめるようならけっこうな細さといえるでしょう。

 実際、海外の瘦せ姫が自分の腕を初めてつかめたとき、その画像をインスタグラムに投稿したのを見たことがあります。そこにはこんな、誇らしげなコメントも一緒でした。

「Finally being able to do this !」

 和訳すれば「ついに、これができる!」というところでしょうか。身長はわかりませんが、その時点での彼女の体重は35キロ弱でした。

  これが20キロ台、あるいはBMIがひとケタになるレベルだと、余裕でできるようになります。人によっては、親指と人さし指で作った輪っかが腕にほとんど触れないくらいにも……。ただ、それは死に近づくことでもあります。

 

 じつは、アフリカなどで餓死しそうな子供を救う際にも、二の腕の細さが参考にされているのです。おそらく、浮腫みにくい部位だというのも関係しているのでしょう。細さを測るには、危険度に合わせて色分けされた巻き尺のようなものが用いられ「命の腕輪」と呼ばれています。

1/3ページ

最終更新:9/7(水) 22:00

BEST TIMES

記事提供社からのご案内(外部サイト)

BEST TIMES

KKベストセラーズ

笑える泣ける納得する!KKベストセラーズ
の編集者がつくる「BEST TIMES」
(ベストタイムズ)。ちょっとでも皆さんの感
情を揺さぶれたらいいな、と思います。

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。