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大事なのは「計算力」よりも「数字を創る力」

PHP Online 衆知(THE21) 9/7(水) 12:20配信

より具体的に考えるうえでも、説得力のある説明をするためにも、数字を使って考えることはビジネスマンにとって必須と言える。しかし、数字に対して苦手意識を持つ人も多い。どうすればそれを克服し、うまく数字を思考に取り入れられるのか。BMコンサルティング代表の深沢真太郎氏にアドバイスをいただいた。《取材・構成=前田はるみ》

数字で表現すれば「なるほど!」が得られる

「数字で考える」と聞いて、方程式や微分積分を思い浮かべて憂鬱になる人は多いようです。「数学なんてできなくても、仕事に支障はないよ」と思う人いるかもしれません。しかし、「数字で考える」ことは、ビジネスマンにとって重要なスキルです。そのメリットは、考える行為の結論を具体的に伝えられることです。たとえば「頑張って売上げをアップさせます」と言うよりも、「客単価を1.5倍にして売上げをアップさせます」と言ったほうがより具体的です。
また、数学は矛盾を排除した学問ですから、「数学的に考える」ことで「なるほど!」という納得感を得ることができます。
「数字」と聞くだけで苦手意識を持つ人は多いのですが、じつは数字はとても楽しいものです。たとえば、「○+■=5」の○と■に好きな数字を埋めてみてください。たくさん答えを出せた人が勝ち!――という問題を子供に出すと、いろいろな数字を答えてくれます。
続けてこんな質問をしてみます。「その中で好きな数字はどれ? それはどうして?」「お母さんの誕生日の数字だから」「じゃあ、お母さんを数字で表現するとどうなる?」「いつも6時くらいにご飯を作ってくれるから、6」「あなたが生まれてから今日まで、お母さんは何回ご飯を作ってくれたかな?」――このように考えていくと楽しいですよね。これが「数字で考える」ということです。
 ところが多くの人は、「2+3=5」といった計算は習ったものの、曖昧なものを数字で表現する楽しさは経験していません。手元にある数字を捏ねくり回すことはできても、手元にない数字を自分で創り出し、表現することが苦手です。後者こそビジネスマンに求められる「数字で考える力」であり、それが上手にできないことが、現代のビジネスマンが数字に抱く苦手意識の正体なのです。

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最終更新:9/7(水) 12:20

PHP Online 衆知(THE21)

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北朝鮮からの脱出
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