ここから本文です

クジラに乗ったイルカの写真が話題

ナショナル ジオグラフィック日本版 9/7(水) 7:31配信

研究者が原因を推定

 イルカを乗せたクジラの写真がネットで話題になっている。

 これらの写真は2004年と2006年に米国ハワイ近海で撮影されたもの。いずれもザトウクジラがハンドウイルカを乗せており、その後研究者らが論文として報告した。

 研究者はこの現象が起きた理由として3つの可能性を検討した。クジラが攻撃的になっていたか、クジラがどうにかしてイルカを助けようとしていたか、クジラもイルカも遊んでいたにすぎないかである。

 クジラが水中からゆっくり浮上してイルカを持ち上げていることを考えると、攻撃の意図があるとは思えないと研究者は指摘する。一方で、画像を見るかぎり、イルカを助けようとしているとも考えられない。イルカは病気にかかったり負傷したりしているようにも見えず、むしろクジラと力を合わせているように見えるからだ。

 クジラとイルカはおそらくじゃれ合っているのだろう、というのが研究者の結論だった。種の垣根を越えた動物たちのふれあいはまだまだある。

キツツキに乗るイタチ

 2015年3月に英国イースト・ロンドンの公園で、イタチの仲間のイイズナがキツツキの仲間のヨーロッパアオゲラの背中にしがみついているところを、アマチュア写真家が撮影した。アオゲラは地面に着地してイイズナを振り落とすと、捕食者から逃れようとするかのように飛び立っていった。

 この写真を検証した科学者たちは、写真は画像解析の結果からしても動物学的に見てもねつ造ではないと言う。画像自体に加工の痕跡が見られないうえ、ヨーロッパアオゲラはアリを食べることが多く、地上ではイイズナのような捕食者に対して無防備だからだ。

「自然界は驚きに満ちています」と、米国野生生物連盟の動物研究者、デビッド・マイズジュスキー氏は言う。「外に出て観察すれば、自分の目で目撃するチャンスはあります」

サイに乗るジャコウネコ

 2015年7月15日、クロサイを「乗り物」にしているマングースに似た小型の動物、ジャコウネコが南アフリカで撮影された。ジャコウネコは、これまでもシロサイやアフリカスイギュウに乗っているのが目撃されている。

 ジャコウネコは、大型動物が通るときに周囲からかき出される昆虫や、彼らの体に寄生している虫を食べると科学者は考えている。それに大型動物に乗れば、視界も開け、捕食者から身を守ることもできる。大型動物のほうは、不快なことをされなければ、乗られてもさほど気にならないようだ。

1/2ページ

最終更新:9/7(水) 21:56

ナショナル ジオグラフィック日本版

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ナショナル ジオグラフィック日本版の前後の記事

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。