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情報をお金に変えるための「シミュレーション思考」とは?

ライフハッカー[日本版] 9/7(水) 20:10配信

『情報を「お金」に換える シミュレーション思考』(塚口直史著、総合法令出版)の著者は、外資系運用会社のヘッジファンドマネージャー。資産家から資金を預かり、常に先を読んでリターンを挙げ、運用手数料を受け取るわけですから、とても責任の重い仕事だといえます。

クライアントは、海外金融機関から国内上場企業のオーナーなど、いわゆる億万長者の人々。しかし彼らは運用利益など目先の数字には興味を示さず、「いったいなぜこのような投資を行うのか」という、運用の背景にあるストーリーを多く入手しようとするのだそうです。

実際に海外投資、特に新興国投資を行う過程においては、利益を出すことも損失を出すこともあり、常に期待と恐怖が隣り合わせの状態。そして、そこから生み出される国際情報には、生々しい本質が詰まっているもの。だからこそ彼らは、そうしたストーリーを応用してビジネスに生かそうとするわけです。

”億万長者になる秘訣は、単に資産を分散投資することではありません。
「将来こうなるのでは」と、ストーリーを組み立てて予測し、そこに向けて行動する。つまり、ストーリーに、自分の時間とお金を投資することにあります。
こうした行動につながる思考を「シミュレーション思考」と位置づけます。
(「はじめに」より)”

つまり本書では「シミュレーション思考」について解説しているわけですが、この思考を資産運用のみならず普段の生活に取り入れていくことによって、お金も日々の生活も人生も、豊かで安定的なものになるだろうと著者は記しています。第1章「『シミュレーション思考』の基本的な考え方」を見てみましょう。

シミュレーション思考とは

「世界に対する好奇心」、地理と政治を結びつける「地政学」、私たちの経済生活の基盤をよく知るための「お金の歴史」の3つの柱こそ、シミュレーション思考に欠かせないものだと著者は感じているそうです。深く地政学の歴史を学び、広くお金の歴史を学び、できる限り世界に精通することで、幸せな未来を手にすることができると実感しているというのです。そして下図は、そうしたシミュレーション思考における未来のイメージ図。

横軸(X軸)が、世界への好奇心(国の数)。縦軸(Y軸)が政治・軍事の歴史、つまり地政学。そして奥行き(Z軸)がお金の歴史。この縦軸、横軸、奥行きで構成される立方体が、未来の社会を表しているというのです。

たとえば、もしも「日本」という国しか知らなかった場合は、知っている国の数は1、すなわちX軸が「1」になります。また、政治・軍事の歴史について全体の10%だけ知っている場合はY軸が「10」、お金の歴史についてなにも知らない場合、Z軸は「0」になるわけです。

いわば「ストーリー」を多く持つということは、X軸とY軸とZ軸の幅を多く持つということ。それぞれの軸について知っていればいるほど、XYZでつくられるハコは大きくなるため、未来について複数の選択肢を考えられるようになるという考え方です。

”城に例えると、お金の歴史で堀ができ、地政学で石垣ができるイメージです。そして多くの国のお金の歴史と地政学を知れば、本丸、二の丸、三の丸と外郭が増えていく形で、その城がより強固になるというわけです。(20ページより)”

ストーリーをつくる際に大切なのは、たったひとつしかない結果を予測するのではなく、複数のストーリーをつくるようにすること。そうすることで、どこかに未来が当てはまるようになるから。そしてそうなるためには、日ごろから「客観的」にものごとを見る目を養う必要があるといいます。主観を排除してつくることが前提だということです。

客観的で説得力のある未来予想は、人々を動かす力を持つと著者はいいます。提示された未来が悲惨なものであれば、それが予防行動を取らせることに。一方、明るい未来を提示できれば、その方向に向かって安心して努力を続けられるというのです。(19ページより)

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最終更新:9/7(水) 20:10

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