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飼い主さん必読!猫の避妊・去勢手術に関するQ&A

@DIME 9/7(水) 8:10配信

通常、避妊手術というとメスの子宮、卵巣を取る手術のことを指し、去勢手術はオスの睾丸を取る手術のことを言います。まれに、オスの手術のことも避妊手術(確かに意味として間違いではありません)という飼い主さんがいて、病院側でメスと思っていざ手術をしようとしたらオスだった…ということがあります。いずれにしろ、猫さんを家族の一員として迎えたときに必ず直面する問題がこの手術なんです。

飼い主さんの思うことには

『健康なのに麻酔をかけて手術するなんてかわいそう・・』
『うちは家の中で飼うから妊娠の心配もないし大丈夫』
『術後に性格が変わっちゃったらいやだわ・・・』
『いったいいつから避妊、去勢手術できるのかしら』

などなど、いろいろな考え方や心配事があるかと思います。今回はそれらの不安や疑問を解決したいと思います。

その1~なぜ手術したほうがいいのでしょう?~
まず過剰繁殖を制限することで、殺処分される猫の数を減らすことができます。平成26年度の猫殺処分数はかなり減ったとはいえ、8万頭をこえています。野良猫が外で産んでしまった数ばかりでなく、予期していなかった妊娠・出産で、飼いきれなくなって捨ててしまうというケースも少なくないでしょう。

猫は多いときは一度に5匹以上、出産することもあります。生まれてくる子猫全てに飼い主を見つけることができないのであれば、予め不妊手術を受けさせるのが不幸な猫の数を減らすことへとつながるのです。

その2~手術することで予防緩和できる病気って?~
避妊、去勢手術を行うことにより、特定の病気を予防緩和することができます。メス猫さんでは「卵巣の腫瘍」「子宮蓄膿症などの子宮疾患」「出産に伴う産科疾患」が予防できます。また、乳がん発生のリスクを下げる効果があります。他にも、未避妊のメス猫さんは一晩中オスを求めて泣き喚いたり、オスを求めて出歩いて交通事故にあう可能性も高くなります。

またテリトリー意識が強いため他の猫と喧嘩したりけがをすることもおおくなります。こういった問題点も緩和できるのです。オス猫さんでは「睾丸の腫瘍」が予防できるほか、ほかのオス猫さんと争うことが少なくなるため、喧嘩による外傷の減少、猫エイズウイルス感染リスクの減少、交通事故死の減少、マーキングの消失などが期待されます。他にも、去勢手術をすることで独特な強い体臭と尿の匂いが緩和されたりします。

これで避妊去勢手術がどれほど重要かはこれでわかっていただけたかと思います。ぜひ子猫さんのうちに手術をしてあげてくださいね。

避妊や去勢手術について、よく聞かれる質問にも答えておきます。

手術をした後から性格ってかわりますか?
生まれ持った性格は基本的には変わりませんが、発情期の興奮や神経過敏などがなくなるので行動が安定化しておとなしくなることがあります。性格の変化というよりかは性ホルモンに起因するストレスから解放されて、行動が変化するような感じです

いったいいつから手術はうけられるのですか?
若齢動物においては性成熟期前の生後4~6か月齢が適期となりますが、一般的には生後4か月以上の健康な猫さんはいつでもおこなうことができます。

去勢、避妊手術は安全な手術なのでしょうか?
この手術は基本的には健康な猫さんに対して行われます。術前の診察、検査において健康に不安のある猫さんの場合のその治療を優先して行うことになるため、手術はその後に検討していくことになります。しかしながら、どんな手術にも確かにリスクは伴います。そんな中でもリスクを最小限に抑えるために、安全な麻酔薬の選択、モニター機器の設置、術中の監視、術後のサポートなど、できる限り安全な手術を行えるように各動物病院では、努力をしています。

手術は痛くてかわいそうです
手術は全身麻酔で実施するため痛みを感じることはありません。また術後の疼痛管理のために鎮痛剤の投与も実施しています。大丈夫とは、言いませんがあまり痛みを感じないような手術、術後管理を行っています。

手術すると太るって聞いたんですが…
たしかに手術後は太りやすくなります。これは食欲の増加と運動量の低下が原因です。手術前までと同じようにご飯を与えていると太ってしまうことが多いので、カロリーを2割減にした目安で与えてください。量を減らすのではなく、質を変える(ダイエット食にする)などの工夫が必要です。

文/林 文明(はやしふみあき)

@DIME編集部

最終更新:9/7(水) 8:10

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