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リーガ序盤で失速も「心折れない」アトレティコと「沈没」バレンシア

webスポルティーバ 9/7(水) 11:50配信

 アトレティコ・マドリードとバレンシア。

 リーガの名門2チームがスタートダッシュでつまずいた。2節終了時点でアトレティコが勝ち点2、バレンシアが勝ち点0。まだ開幕して間がないとはいえ、先行きに不安を感じさせる結果だ。とはいえ、この2チームを包む熱の温度は全く違っている。

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「こんな戦いをしていたらレガネスとプリメーラ(1部)残留を争うことになる」

 アトレティコ・マドリードのエース、アントワーヌ・グリーズマンは、同じマドリードのクラブであるレガネスと引き分けた試合後、メディアに対してフラストレーションを爆発させた。その理由は明白だ。リーガの優勝を争うバルセロナ、レアル・マドリードがしっかりと勝ち点6を稼いだのに対し、勝ち点を計算していた、今季プリメーラ昇格組2チーム(アラベス、レガネス)に勝てなかったことへのいら立ちからだ。

 スペインサッカーが“ジャイアントキリングが頻繁に起こる攻撃的なリーグ”と言われたのも今は昔の話。資金力の差からくる格差は、下位チームには守備を固めて勝ち点1を狙うサッカーを、上位チームにはその守備を崩すことができる高い個人能力を備えた選手を揃えることを強要している。

 ディエゴ・シメオネのチームの特徴は、その組織的な労を惜しまない堅固な守備にある。もちろん、攻撃もリーガの他チームからすれば羨むだけのメンバーを揃えている。だが、圧倒的な破壊力を持つリーガ2強と比べると、物足りなさを感じるのは否めない。

 しかも最近のアトレティコは、これまで大きな武器であったセットプレーからの得点を失っている。アトレティコは2013~14シーズンに23得点、2014~15シーズンに32得点をセットプレーから決めていた。だが、昨シーズンはわずかに11得点。今季の開幕戦のアラベス戦では20本のCKを得ながらも無得点だった。

 コケ、ガビらキッカーのメンツは変わっていないが、ミランダ、ラウール・ガルシアといった空中戦に強さを誇ったフィニッシャーがチームを去っている。空中戦に強いディエゴ・コスタの復帰をシメオネが熱望したのも頷ける。

 もちろん、サポーターもこの結果に満足していない。「もうリーガは終わった」とこぼす者さえいるほどだ。

 だが、アトレティコのチームとしての最低限の目標は3位を確保することであり、義務はリーガの優勝争いの火を灯し続けることだ。これから十分に巻き返しを図ることは可能であるし、前述のグリーズマンのコメントも、気持ちの強さから生まれたもの。決して闘将シメオネのチームの士気は衰えてはいない。

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最終更新:9/7(水) 13:08

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