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原発はどう変わろうとしているのか?

Wedge 9/7(水) 12:20配信

 2011年3月に発生した、東日本大震災、そして福島原子力発電の事故により、日本中の原子力発電が止められたのは、皆さんもご承知の通り。再稼働の条件として、原子力規制委員会が新しく定めた、新規制基準をクリアすることが義務付けられた。

 この新基準には、2点大きなコンセプトが盛り込まれている。1つめは、地震、津波、火山、竜巻、外部火災、及び内部火災、内部溢水などへの対応の新設、もしくは強化。またテロ防止、放射性物質の拡散抑制対策なども新たに設けられた。2つめは、既存の原子力発電所に対しても、新規規制が適用されることである。 

 特に厳しいのは、2つめ。元々の設計思想より厳しいモノが適用されると、お手上げのことも多い。例えば、皆さんも地震対策のために、高速道路の高架脚に鉄輪などがはまっているのを見たことがあると思う。これはまだスペースがあるためできることで、もしスペースがなかったら、作り直しが必要となっていたはずである。

 原子力発電所などは、ある程度予備スペースを取ってあるにせよ、経済施設。基本、各種費用を抑えるために、なるべく小さく、作られているはずであり、後付けの対応は極めて厳しいはずである。それはさておき、現在までに新規性をクリア、稼働したのは、17ある原子力発電所の内、川内発電所の2基。伊方原発の1基。そして高浜原発の3号機、4号機の、総計5基。(ただし、高浜原発の2基は、2016年3月9日の大津地方裁判所による再稼働禁止の仮処分により停止中)それに比べ、廃炉を決定しているのは、5つの発電所、6基なので、いかに大変なものかが分かる。東京電力の柏崎刈羽原子力発電所は、7基の原子炉を持っているが、現在審査中は、柏崎刈羽の6、7号機の2基。残る5基は未申請である。

 今回、縁あって、柏崎刈羽原発を見学することができた。東電は、どのような対処をして、再稼働に望もうとしているのかをレポートしてみたい。

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最終更新:9/7(水) 12:20

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