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【セルジオ越後】タイから2ゴールで満足なの? 今の本田と香川に代わるメンバーなんていくらでもいるよ

SOCCER DIGEST Web 9/7(水) 5:30配信

本田と香川のコンディションは明らかに悪かった。

 ロシアワールドカップ・アジア最終予選の第2戦で日本はタイに2-0で勝利した。初戦のUAE戦に続く敗戦は避けられたけど、シュート22本を放って、結局2ゴールしか奪えなかった結果は寂しい限りだね。

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 初戦を落として後がないというプレッシャーのなか、日本はビクビクしながら戦っていたと感じたよ。もしかしたら完全アウェーの状況で、タイは強いチームと錯覚してしまったのかもしれない。だけど率直に言って、タイはグループで最も弱いチームなんだ。勝って当たり前なのに、逆にあわやという場面も作られてしまった。
 
 決定機は何度も作ったけど、何としてでもゴールを奪ってやるという泥臭さがなかったよね。チームとして綺麗に崩そうという意識がまだ強すぎる。もっと貪欲に、気持ちを前面に出してゴールを狙ってほしかったよ。
 
 後半に2点目を取っ時には、ホッとした雰囲気もあったよね。本来はさらに畳みかけないといけない相手なのに、2-0で良しと割り切ってしまったところが今の日本の実力なんだよ。最終予選を余裕を持って突破していた時代とは違うと、みんな無意識に認めているということだね。
 
 辛勝と言っていいタイ戦で、最も目についたのが本田と香川のコンディションの悪さ。シーズンが始まったばかりで、特に本田はミランで出場機会を掴めておらず、明らかに身体が重そうだった。
 
 また、追加点を決めた浅野も、ベストのパフォーマンスをしたと錯覚してはいけないよ。彼がもっと早くネットを揺らしていれば、より楽な試合になっていたはずなのに。
 

タイ戦の勝利は初戦の躓きを補うものにはならない。

 タイ戦の勝利を、単純に喜んではいけないよ。日本は初戦を落としているわけだから、次に1敗したら終わりという恐怖を抱えて戦い続けなくちゃいけない。この点は何も変わってないんだ。これからも厳しい戦いが待っていることを肝に銘じるべきだよ。
 
 タイの選手はスピードはあったけど、中東勢のような激しさはなかったよね。その面で、やりやすい相手だった。
 
 僕は日本戦の前にサウジアラビアとイラクの試合を見たけど、両チームとも球際の激しさや、プレーのダイナミックさがタイとは比べものにならなかった。日本は今後、この2チームから勝点3を奪えるのか疑問だよ。今予選では中東勢の壁を越えないと、ワールドカップの出場権を獲得できないけど、大きな不安が付き纏うね。
 
 今の時点では、タイ戦で手に入れた勝点3は初戦の躓きを補うものにはならないよ。10月6日にホームで対戦するイラクからもしっかり勝点を稼ぎ、サウジアラビア、オーストラリアとの直接対決に勝てた時こそ、初戦の躓きをカバーできたと言うことができる。
 
 怖いのはタイに勝って、日本は強さを取り戻したと勘違いすることだよ。以前のキリンカップでもブルガリアに圧勝(7-2)して、その次のボスニア・ヘルツェゴビナ戦では、主軸が不在だった相手に敗れた(1-2)。あんなもったいない試合は絶対にやってはいけないんだ。
 
 タイ戦では、浅野と原口が結果を残したけど、他の選手が出場していても、同じように活躍できた可能性はあるよ。やっぱり、評価をする場合には相手の質も考えなくちゃいけない。だからこそ、この日の勝利は特別なものではなく、目を向けるべきは次の試合ということになる。
 

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最終更新:9/7(水) 7:50

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