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ナポリの「ポスト・イグアイン」筆頭候補は、実はあのイングランド代表FWだった

SOCCER DIGEST Web 9/7(水) 16:02配信

トッテナムは交渉のテーブルに就くことすら拒否した。

 今夏、絶対的エースのゴンサロ・イグアインをユベントスに奪われる“アクシデント”に見舞われたのが、ナポリだ。
 
 早々にアヤックスから獲得したアルカディウシュ・ミリクは、優秀なFWだが、4大リーグでの実績に欠ける。そのためクラブは、メルカートが閉まるギリギリまでニコラ・カリニッチ(フィオレンティーナ)、レオナルド・パボレッティ(ジェノア)、そしてマウロ・イカルディ(インテル)などの引き抜きを狙っていた。
 
 ご存知の通り、いずれも獲得失敗に終わったが、そもそも「ポスト・イグアイン」としてナポリのCF補強リストのトップにいたのが、トッテナムのハリー・ケインだった。
 
 23歳とまだ若いがすでにそのプレーは完成されており、ピッチ上でもピッチ外でも成熟した振る舞いを見せる。EURO2016では期待を裏切ったが、昨シーズンは25ゴールを挙げてプレミアリーグ得点王に輝くなど、たしかに決定力は申し分がない。
 
 ケインに惚れ込んだアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、イグアイン売却で手に入れた9000万ユーロ(約108億円)のほとんどを投じる構えすら見せていた。
 
 それでも話が進まなかったのは、トッテナムが交渉のテーブルに就くことすら拒否したから。ケインを手放してもそれに見合った後釜を獲得できる見通しが立たなかったため、この生え抜きのエースを売却する気がさらさらなかったのだ。
 
 かくしてデ・ラウレンティスの夢は、はかなく消えた。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
 

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最終更新:9/7(水) 16:05

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