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いじめ体験で生身の女性が怖い キンコメ高橋「制服窃盗の原因」

週刊文春 9/8(木) 18:01配信

「制服への性癖が芽生えた原因は、自分でもはっきりとは分からない。ただ、中学校に上がると、女子生徒から笑われたり無視されるようになった。生身の女性が怖くなり、その反動で制服に性欲を感じるようになったのだと思う」

 9月2日、東京地裁での公判で赤裸々に語ったのは、お笑いコンビ「キングオブコメディ」の元メンバー・高橋健一被告(45)。2010年に賞レース「キングオブコント」で優勝した実力派だったが、昨年12月、高橋が高校に侵入して女子高生の制服を盗んだとして窃盗容疑などで逮捕され、コンビは解散。元相方の今野浩喜(37)は俳優業に活躍の場を移している。

「警視庁が行った家宅捜索では、制服など約600点が押収されました。約20年前から窃盗を繰り返しており、起訴されただけでも窃盗件数は6件、被害者は25人、被害品は182点に上ります」(警視庁担当記者)

 高橋は法廷で涙ながらに身の上を語った。運送業を営んでいた高橋の父親は放蕩体質で、愛人を作り、ギャンブルなどで多額の借金を負うなどした。母は「父と一緒のお墓に入れないで」と遺書に書き、1997年に自殺。しかし、その後も父の放蕩生活は変わらず、高橋は13年、父の借金の一部、約2600万円を肩代わりしたという。

 仕事の悩みも述べた。キングオブコントで優勝し、一時は年収1000万円を超えたが、事件前は500万円程度に減少。収入はコンビで折半で、「仕事が多いパートナー(今野)の足を引っ張っている自分が情けなかった」とも話した。母の自殺後に初めて制服を盗んで以来、家庭や仕事のストレスがたまる度に、窃盗に手を染めていたという。

 しかし裁判官から「あなたの苦労は分かるが、苦労している人がみな犯罪をするわけではない。なぜ罪を犯したのか」と指摘されると、「繰り返すうちに、犯罪という意識が麻痺してしまっていた。被害者の悔しさや怖さは逮捕後に初めて知った。本当に申し訳ありませんでした」と声を震わせながら謝罪した。

「検察側は懲役3年を求刑しましたが、初犯の上に被害者の過半数と示談が済んでいることから、執行猶予がつく可能性はかなり高いと思います」(司法担当記者)

 判決は9日に言い渡される。


<週刊文春2016年9月15日号『THIS WEEK 社会』より>

「週刊文春」編集部

最終更新:9/9(金) 10:51

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