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【木村和久連載】英国人は批判的でも「乗用カートよ、永遠なれ!」

webスポルティーバ 9/8(木) 11:33配信

専門誌では読めない雑学コラム

木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第70回

 英国紳士から言わせてみれば、現代のゴルフをダメにしたのは、「アメリカの乗用カートと日本のおばちゃんキャディー」なんだそうです。さすが、ジェントルマンの国の意見。実に手厳しい……。

■前回のイラスト。「ハーフ&ハーフ・ゴルフ」で、もっと気楽にゴルフを楽しみませんか?

 日本は、おばちゃんキャディーと乗用カートの両方を愛用しており、一番堕落しているのかもしれません。そこで今回は、そんな乗用カートにまつわるお話をしましょう。

 まずはカートのよもやま話から。

 乗用カートって、すべて左ハンドルなの知っていました? 生まれがアメリカゆえ、その名残として、左ハンドルなのだそうです。

 実用面でも、車体が小さいので、右ハンドルにした場合、アクセルの置き場所に困ってしまうとか。足もとのペダル系を車内に収めるには、左ハンドルにしたほうが、都合がいいそうです。別に気取って左ハンドルにしているわけではなかったのですね。

 乗用カートの2大メーカーは、ヤマハと日立です。見た目の違いは、ヤマハ製はフロントガラスがやや斜めで、お洒落に見えます。日立製は、垂直なフロントガラスで全体が四角い箱みたいな形をしています。まさに質実剛健。頑丈さでは、日立かな。

 さて、この乗用カート、個人的には偉大な発明だと思っています。日本のゴルフ業界をどう変えたのか。最初にその恩恵、プラス面を見てみましょう。

◆乗用カートの恩恵
(1)山岳コースが面白い戦略コースに変貌
 昔は、山岳コースと聞いただけで、そのゴルフ場は敬遠されたものです。今から30年くらい前はカートなんて珍しく、歩きのプレーが多かったですからね。登りはほんときつかった。だから、山のコースへ行く前には、必ず「乗用カートあるの?」と聞くのが“お約束”でしたもの。

 結果、乗用カートのない山岳コースは敬遠されて、人気がありませんでした。それが、乗用カートの導入によって、風向きがガラッと変わるのです。「なかなか面白いコースだよね。打ち下ろしが爽快で、すごく飛んだ気がする」とか、好評を得るようになりました。

 乗用カートを使えば、登りもなんのその。コース間の移動も楽チンです。しかも、山岳コースはもともと不人気だったので、料金が安い。いいことずくめとなったのです。

(2)フル装備なら、まるで『ドラえもん』のポケット
 最新の乗用カートは、ナビゲーションシステムがついていますから、コースのレイアウトや、残り距離などもまるわかり。そのうえ、スコアを打ち込めるのもあって、スコアカードも入りません。

 そうした機能があると、仲間うちで複数の組に分かれてプレーしたときは、グループ内の順位表が表示されます。「前の組、バーディーかよぉ~」とか、「オレ今、トップじゃん」とか言ったりして、あたかも自分がトーナメントに出場しているような気分に浸れます。これは、結構楽しいです。

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最終更新:9/8(木) 11:39

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