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ブロックチェーンは「あらゆる人の未来」を変える、という話

WIRED.jp 9/8(木) 23:20配信

リーアン・ケンプは、ブロックチェーンを犯罪と戦うために使っている。

暗号通貨ビットコインの運営に用いられるブロックチェーンは、ドラッグの売買やランサムウェアの身代金支払いといった悪い活動を連想させがちだ。しかし、彼女が創業したEverledgerの場合は、そうではない。

【ブロックチェーンとは何か? 動画で簡単におさらい】

▼デジタル台帳の可能性

Everledgerは、ブロックチェーンの技術をダイヤモンドの所有権のトラッキングに用いている。同社がブロックチェーンで可能にしているのは、貿易業者や保険業者がダイヤの出所を監視すること、そして盗品や紛争地域のダイヤを見つけ出すことだ。

これまでに858890個のダイヤモンドが、Everledgerの台帳に記録されてきた。ダイヤは一つひとつスキャンされ、40の特徴が割り出される。そして、その特徴はケンプが言うところの「ダイヤのデジタル指紋」としてまとめられる。

その固有IDはダイヤの持ち主が変わるたびに移動するが、所有者のデジタル履歴データは改変不可能なまま残るため、必要とあらば最初の持ち主までたどることができる。

Everledgerは宝石取引のためのもっと小規模でプライヴェートなブロックチェーンの構築も行っており、同社がいままでに受けてきた融資は50万ポンド(約7000万円)に上る。

宝石取引とコンピューターテクノロジーの両方に明るいケンプは、ブロックチェーンのモデルをダイヤモンド以外にも美術品や時計、高級車などの商品に応用できる考えている。このように、モノの来歴を確認する確実な方法が発見されたことの意義は計り知れない。彼女は、次のように語る。

「このテクノロジーは、非常に大きな問題を解決する足がかりになるかもしれません。象牙の密猟、紛争ダイヤモンドなど、カルテル(独占目的でつくられる企業連合)やテロリスト、犯罪者に利益をもたらしうるあらゆる問題に対応できるのです」

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最終更新:9/8(木) 23:20

WIRED.jp

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