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「SNSでリア充自慢する奴ほど不幸になり、うつ病になりやすい」無慈悲な調査結果

HARBOR BUSINESS Online 9/8(木) 16:20配信

 SNSでよく聞く悩みといえば、「友人のリア充自慢」です。

 大勢とバーベキューに出かけたり、有名レストランでディナーを楽しんだり、毎晩のように違う友達と飲みに行ったりと、素敵な暮らしのアピールに余念がない人は、どのSNSにも存在します。そういった人の多くは、たいてい1,000人を超す友達を登録し、誕生日やクリスマスともなればお祝いのコメントが殺到。いかにも、この世の春を謳歌しているように思えます。

 が、誰もが一度は思ったことがあるでしょう。「SNSのリア充は本当に幸せなの?」と。

 本当にリアルの生活が充実しているなら、わざわざネットでアピールする必要などないはず。SNSでリア充を自慢している時点で、本当は幸福からほど遠いのではないでしょうか?この疑問については、幸いにもすでに科学的なリサーチが行われています。たとえば、2013年に韓国で行われた実験では、391名のフェイスブックユーザーを対象に幸福度の調査が行われました(1)。その結果は、以下のとおりです。

・ある程度までは、SNSの友達が多いほうが幸福度は高まる

・しかし、友達の数が数千の単位になると、今度は鬱病の発症リスクが高まる

 なんと、SNSで友達が多い人は、友達が少ない人とくらべて、逆に不幸を感じているというのです。一般的なリア充のイメージとは、真逆の結論ですね。いくらSNSで友人を増やしても幸せになれないのは、そもそも人間が作れる友達の数に限界があるからです。

◆SNS上の友達が数千人いても、真の友達は数人

 その事実を示したのが、2016年にオックスフォード大のロビン・ダンバー博士が行った研究(2)。博士は、3,375人のフェイスブックユーザーを集め、みんながどれだけネット上で交流しているのかを調べあげました。そこでわかったのが、次のような事実です。

・どれだけ友達の数が多くても、コメントのやり取りをするのは150人ほど

・困ったときにネットで共感を示してれるのは、そのうち13.6人だけ

・さらに、困ったときに現実に助けてくれる「真の友達」は、4.1人しかいない

 この割合は、すべてのユーザーでほぼ同じでした。つまり、たとえSNSの友達が数千人を超えている人でも、実際に交流があるのは150人で、本当に親密な関係は4人しかいなかったわけです。

 ダンバー博士は言います。

「(友達の上限が150人なのは)人間の認知に制限があるからだ。また、それ以上の人間関係をやりくりするのは、時間のコストが大きすぎる」

 どうやら、人間の脳は、150人以上の友人関係を処理するだけの能力を持っていないようです。これでは、いくらSNSで友達が増えても、現実の幸せには何の影響も出ないでしょう。

 それでは、SNSで友達が増えるほど不幸になっていくのはなぜでしょうか?

◆リア充アピールをするほど、逆にメンタルは悪化する

 この疑問については、2013年にヒューストン大学が実験を行っています。152人の学生にSNSの使用状況を尋ね、そのうえで全員のメンタルヘルスと比較したのです。その結果は、次のようなものでした。

・SNSを使う時間が長い人ほど、鬱病の発症率があがる

・他人の投稿と自分の現状を比べる回数が多いと、さらに不幸になっていく

 他人のリア充アピールを見て、「それにひきかえ自分は…」と思った経験は誰にでもあるでしょう。それが何度も続けば、少しずつメンタルが病んでいくのも不思議ではありません。しかし、この研究でおもしろいのは、他人の投稿に対して優越感をもった場合にも、メンタルが悪化していく現象が確認されたところです。

 たとえば、友人がアップしたペットの画像を見て、「うちのネコのほうが可愛い!」と思ったとしましょう。それでも、やはり自分の精神には悪影響が出てしまうのです。SNSに友人が多ければ、当然、自分と他人の生活を比べる機会も多くなります。友人の投稿に対して劣等感を持とうが、優越感を持とうが、いずれにしても人間は不幸になっていくのです。

 研究者は、こう結論づけています。

『人間は他人と自分を比べたがる生き物だ。重度のユーザーは、SNSと距離をとったほうがいい。SNSとは、もともとは他者とポジティブにつながるためのサービスだったはずだ』

 SNSで大量の友人を持ち、毎日のようにリア充アピールを欠かさない方々は、いったんアクセスを止めてみてはいかがでしょうか?

(出典)

1.Jung-Hyun Kim, et al. “The Facebook Paths to Happiness: Effects of the Number of Facebook Friends and Self-Presentation on Subjective Well-Being”

2.R. I. M. Dunbar“Do online social media cut through the constraints that limit the size of offline social networks?”

3.Mai-Ly N. Steers, et al. “Seeing Everyone Else’s Highlight Reels: How Facebook Usage is Linked to Depressive Symptoms

<文/Yu Suzuki 写真/ぱくたそ >

月間100万PVのアンチエイジングブログ「パレオな男」(http://yuchrszk.blogspot.co.id/)管理人。「120歳まで生きること」を目標に、日々健康維持に励んでいる。アンチエイジング、トレーニング、メンタルなど多岐にわたり高度な知見を発信している。NASM®公認パーソナルトレーナー。あまりに不摂生な暮らしのせいで体を壊し、一念発起で13キロのダイエットに成功。その勢いでアンチエイジングにのめり込む。

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:9/8(木) 16:20

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