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卓球・丹羽孝希「中国選手のドライブはテニスボール並みの重さ」

webスポルティーバ 9/9(金) 14:20配信

 リオ五輪、卓球の男子団体戦で銀メダルを獲得した丹羽孝希。前回はメダルへの軌跡をじっくり語ってもらった。引き続き、王者・中国との差、2020年東京五輪への抱負、卓球の普及についても話を聞いた。後半は一問一答式でインタビューの模様をお届けする。

【写真】帰国後はテレビ出演等で大忙しの丹羽

―― 銀メダル獲得、おめでとうございます。

「ありがとうございます」

――「東京では金を!」という周囲からの期待も大きいと思いますが、重くはないですか?

「まあ重いですよね。その難しさを十分わかっているので。帰国後、テレビに出させていただくことも多いんですが、『4年後は?』と聞かれたら、場の空気もあるんで『金メダルです』と言ってますけど(笑)」

―― リップサービスもあるんですね。

「それに僕自身、東京オリンピックで代表になれると決まったわけでもないですから。新たな若手選手も出てくると思うんで。リオに出た吉村(真晴)くんは、4年前のロンドンの時点では、まさか代表になれるとは思っていませんでしたし。リオの選考前の1年間で、世界ランクを急激に上げてきたんです。東京でも、そういう選手も出てくるはず。全然、油断なんかできないです。油断どころか、真剣にやっても出られない可能性もあると思うんです。だから、わかんないです」

―― では、中国との距離を、この4年間で縮めることは可能だと思いますか?

「中国選手はみんな強いんですが、中でも馬龍選手が抜けているんです。東京では馬龍選手が代表から抜けると言われているので、そうなったら実力差は、少しは縮まるのかなと思うんですけどね。ただ、本当に中国は強いです」

―― 中国の強さの秘密はどこにあるんですか?

「中国人選手に『センスがあるな』と感じたこともないんです。中国人選手は、才能があるとかじゃない。とにかく練習量で強くなっていく。逆に日本人選手の方が、才能やセンスに頼っていると思います」

―― 裏を返せば、日本は努力で負けている?

「全然負けてますよ。僕みたいに大学に入ってる選手はいないですし。練習も、僕らは練習する時にペアを組み、片方が8分練習したら、次の8分はブロックに回る。練習をして練習相手をして、練習をして練習相手をしての繰り返し。中国人選手は、練習パートナーをつけて、ずーっと自分の練習ができる」

―― 日本でも同じようにはできませんか?

「ブロックのレベルも高くないと、どっちの練習にもならないんですよね。だから、日本ではなかなか難しい。中国はレベルが高い選手が大勢いますし、ブロックだけが上手い、完全に練習相手のためだけの選手もいるんです。僕らの場合は、そうはいかない。ナショナルトレーニングセンターで合宿などをやるぶんには、毎日強い人と練習できるからいいんですけど、1年中というわけにはいかないので」

―― では、丹羽選手が大学進学した理由はなんだったんですか?

「日本の今の状況として、高校を出て卓球に専念するなら、実業団チームに入り、日本リーグでプレーするという選択肢もあったと思います。ただ日本リーグは正直、世界レベルではない。だったら大学に通いながらブンデスリーグ、フランスリーグなどに行った方がいいなと思いましたね」

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最終更新:9/10(土) 17:01

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