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蓮舫氏の国籍に対する大手紙の報道姿勢 --- 中村 仁

アゴラ 9/9(金) 16:30配信

ネットを黙殺できず後追い

民進党の代表選に出馬している蓮舫氏が日本と台湾の二重国籍を持っているのではないか。この疑惑を言論プラットフォームの「アゴラ」が舞台になって、元経産省官僚らがもう2週間以上、連日、次々に疑問点を発掘し、追及を続けてきました。大手各紙は「ネットで騒いでいるにすぎない。いずれ下火になる」くらいに思ってきたのではないでしょうか。

ネット情報は膨大な量に上るし、玉石混交で信頼できないから、いちいちフォローしていられない。中傷誹謗を狙った意図的な情報も多く、情報の中心的な発信源は新聞・テレビだ、というのがネットに対する認識なのでしょう。

それが下火になるどころか、蓮舫氏自身が7日になって、台湾籍の放棄を届け出たことを明らかにしました。「1985年に放棄の手続きは取っている。今回は念のため、国籍放棄を改めて届け出た」としています。蓮舫氏の説明はそれまで二転三転、「台湾籍は離脱している。質問の意味が分からない」と周囲をはぐらかせてきましたから、勝負あったですね。

発信者の実名をなぜ書かぬ

後追いの形で大きな記事にした朝日新聞、産経新聞などに、疑惑の追及者は怒っています。丹念に疑惑を掘り下げてきた八幡和郎氏、問題提起の舞台となった「アゴラ」は、「一部に報道された」とか、「ネットで指摘された」などの大手紙の表現は許されないと批判しています。問題を最初に発掘し、報道した当事者の名称を紹介、明記すべきだというのです。

メディア報道、特に新聞は発表物偏重の報道姿勢が批判され、政権、省庁、検察・警察などに頼らない独自の調査報道に力をいれていかなければならなくなっています。今回の二重国籍問題は八幡氏が中心になって調査、執筆し、「アゴラ」も応援して波紋を広げました。発端は内部告発ではなく、国籍に対する問題意識が出発点だったようですね。第一報を読んで、各方面から追加情報の提供もあったのではないですか。

問題点を探知し、コツコツと調べあげ、ネットで成果を次々に公表し、ついに伝統的メディアである新聞・テレビも取り上げざるを得なくなった。新しいケースでしょう。内部告発に独自調査を加味した週刊誌報道を、新聞・テレビが後追いするケースが続出していますね。今後はさらにネットをベースにした調査報道が増えていくのでしょうか。

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最終更新:9/9(金) 16:30

アゴラ

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