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「生田善子」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

ダ・ヴィンチニュース 9/9(金) 17:30配信

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第141回となる今回は、テレビアニメ「アンジュ・ヴィエルジュ」のルビー役、「ユリ熊嵐」の百合ヶ咲るる役などを演じる生田善子(いくたよしこ)さんです。

――公園で撮った写真が爽やかで夏らしかったです。今年の夏、行きたいところはありますか?

生田:お祭りに行きたいです。毎年行きたいと思って浴衣を買うんですけど、結局行けなくて、その浴衣をイベントや朗読劇で着て夏はおしまい…ということが多いので、今年こそは友だちと夏祭りに行きたいです。縁日とか、屋台のご飯が好きなんですよ。フランクフルトとか、焼きとうもろこしとか。たまに出ている“型抜き”の屋台で遊ぶのも好きです。

――浴衣を着るのも好き?

生田:母が着物が好きで、子どもの頃から着せてもらえる機会が多かったので、自然と好きになりました。浴衣も着物も自分で着られます。

――芸術系の短大を出られていますが、声優になろうと思ったのはいつ頃?

生田:もともとはお芝居がしたくて、舞台の勉強ができる演劇科に進学して、しばらくは舞台とか映像とか、顔出しのお仕事をしていたんですけど、たまたま事務所に声優のオーディションのお知らせが届きまして、そのオーディションを受けてヒロインに抜擢されて、声優のお仕事を始めました。

――その声優デビュー作が、ヒロインの苑樹雪菜役を演じた「閃光のナイトレイド」で。

生田:デビュー作でいきなりヒロインをやらせていただくという。左も右もわからない状態で。

――それまで、アニメや声優に興味を持ったことは?

生田:もともとアニメがすごく好きで、ひとりっ子でテレビっ子で。でも、声優ってかわいい声の人がする仕事っていうイメージがあったので、私のようなハスキーな声でできるとは思ってなかったんです。だから、役をいただいた時は驚きましたね。


――「アンジュ・ヴィエルジュ」のルビーというキャラクターは、生田さんから見てどんな女の子?

生田:思ったことを何でもそのままズバッと言っちゃうトラブルメーカーな女の子…という印象でしたが(笑)アニメではルビーも成長してズバッとした物言いはそのままにある程度空気が読める女の子に成長していました。

――L.I.N.K.sの一員として、エンディングテーマ「Link with U」を歌った時の感想は?

生田:主旋律の中にハモりのパートがはめ込んである曲なので、ライブで歌うのが難しいだろうなと思いながら歌いました。パートわけが細かくみんなで掛け合いをするみたいになっているので完成形がどうなるのか凄く楽しみでしたね。

――L.I.N.K.sの活動で楽しめていること、もしくはこれから楽しみにしていることを教えてください。

生田:メンバーみんなとてもサバサバした性格なので、気をつかうことがなく一緒にいる空間がとても楽しいです!

――「閃光のナイトレイド」と言えば、キャリアのある声優もたくさん出演している作品で。

生田:今思うと、そうなんですよね。でもその頃は声優さんのことをあまり知らなかったので、アフレコでも全然緊張しなくて。みなさん、気のいいお兄さま方、お姉さま方だと思ってたのに、浪川大輔さんや吉野裕行さんがすごい人だっていうのを知って、なんておそれ知らずな…と(笑)。アフレコで、先輩たちにお菓子を配ってたくらいですから(笑)。

――あったかそうな現場ですね(笑)。もともと好きだったアニメ作品というと?

生田:「怪盗セイント・テール」が好きで、ずっと観ていましたね。あとは、「ポケットモンスター」とか「テニスの王子様」とか。世代じゃないんですけど、「バトルアスリーテス 大運動会」も好きで。萌え系から子ども向けまで、なんでも見てましたね。


――特に好きだったキャラクターは?

生田:「テニスの王子様」の主人公の越前リョーマくんとか。三白眼というか、目つきが鋭いキャラクターとか、生意気なキャラが好きなんでしょうね。「DEATH NOTE」のL(エル)は、自分で小説を書くくらい好きでした。

――「DEATH NOTE」の小説を?

生田:Lをモチーフにした妄想の物語みたいな(笑)。Lって、実際はコミックスの7巻で死んでしまうんですけど、絵には描かれていなかったし。本当は死んでなかったんじゃないかっていう仮説を立てて、物語の続きを考えてました。書きためたものが、まだ家にあると思いますけど、恥ずかしくて表には出せないです(笑)。

――女の子のキャラクターで好きなタイプはいますか。

生田:それこそ、「ユリ熊嵐」で演じた百合ヶ咲るるが、客観的に見てもすごく好きです。純真で献身的なキャラクターが好きなので。そういう意味では、「(美少女戦士)セーラームーン」のうさぎちゃんも通じるものがあるかもしれないですね。

――「ユリ熊嵐」で幾原邦彦監督作品に出演するのは、「輪るピングドラム」に続いて2度目。独特の世界観を持つ監督ですが、ご自分の感性とリンクすることもありますか?

生田:すごくあります! 監督が観ていらっしゃる映画や、読んでいる本は、私とドンピシャで重なるものがすごく多くて。それもあって、監督の感性がすごく刺さるんです。監督は、よく聞いたことのあるものではなく、テンプレートではない、少し珍しくて面白いものを求められることが多いんですけど、私もそういうものを出力していきたい想いが強いので、「こうしてほしい」と言われたことがスムーズに伝わってくるのをいつも感じてました。

――他にも思い出深いアニメ作品はありますか?

生田:やっぱりデビュー作の「閃光のナイトレイド」です。他の作品は、声優の仕事が少しずつ理解してから出演してますけど、デビュー作は、マイクの本数が人数分ないことに驚くところからスタートしているので。絵も、出来上がったものに声をあてるんだと思っていました。線画の状態で、自分がしゃべる時だけサインが出るっていう。一つ一つのことが驚きで、印象深いですね。

――そんな中でヒロインを演じるのは大変だったでしょうね。

生田:用語がまずわからなくて(笑)。「生田さん、パクってるんで」って言われた時に、“パクるって何のことかな”と思ってたら、周りの先輩たちが「早上がりしてるって意味だよー」って教えてくれたので、“あ、セリフが短かったんだ”って気づいて。てんやわんやでした(笑)。


――ドキッとしそう(笑)。ではパーソナルなことも伺います。最近、時間がある時にしている趣味は何?

生田:「趣味がダイエット、特技がリバウンド」というのが私のキャッチフレーズでして(笑)。2ケ月とか3ケ月で増減を繰り返して、半年くらい増えちゃってる時はあわてて減らしていくっていう。10kgくらいは平気で増減します。

――今の状態は?

生田:今は、プラス3kgくらいですね。ベストに近い体重。といっても、すごくたくさん食べるわけではなくて、太りやすい体質だからだと思うんですけど、そのおかげで永遠にダイエットを続けられる(笑)。

――自分ではその状況を楽しんでいるということ?

生田:そうですね(笑)。でも、いちばんほしいものは何かって聞かれた時は「太らない体」って答えているので、やっぱり太らないなら太らないほうがいいんですけど(笑)。

――もし“太らない体”を手に入れたとして、お腹いっぱい食べたいものは?

生田:ラーメン。ダイエットの時は炭水化物を制限するので、お腹いっぱい食べてみたいです。

――他にも、舞台鑑賞やピアノが趣味ということで。表現することが好きなんですね。

生田:すごく好きですね。舞台鑑賞は、子どもの頃からミュージカルが好きです。今でも、宝塚とか小劇場系とか観に行きますし、自分で舞台を主催したこともあります。アルテリオ小劇場っていう客席が300人くらいの規模の劇場でした。主催の他に、演出や出演もしたので大変でしたけど、作っている最中は本当に楽しかったですね。

――さっきの小説の話じゃないですけど、脚本にも興味はある?

生田:その時は別の方の脚本を使いましたけど、本当は脚本も書きたいんですよね。でも、脚本をイチから作るのは大変な作業なので…。やりたいけどやれないジレンマが(笑)。

――物語の構想を練ったりするんですか?

生田:します! 今考えているのは、SFというか、抽象リアル…っていうんですかね。SFなんだけど、現実にはありえないような話を書きたい。記憶喪失の女の子が、自分にはなぜ記憶がないのかを考えていて、その理由が最後にわかるという。


――今のお仕事も表現のひとつだと思います。声優になって良かったと感じることは?

生田:私、家で小説を書いたり、DVDを観たり、漫画を読んだり、インドアなことのほうが好きなんですよね。今は楽しいですね。サブカルチャーが向いてたのかもしれないなって思います。

――新たにサブカルチャーで表現したいことはある?

生田:最近、脱出ゲームにもハマっていて、自分で謎解きを考えてみるのも面白いなって思うんですよ。作品とタイアップしてイベントを企画したりとか。

――声優が企画する脱出ゲーム! 面白そうですね。演じてみたい役はありますか?

生田:ハスキーな声なので悪役が似合うと思うんですけど、今までは意外とそういう役がなくて。るるちゃんは元気な女の子だったし、他にはロリっぽい子とかお嬢様とか。だから、ハスキーな声を生かした醜い声を出すキャラクターとか、すごくイヤなやつとか、妖怪なんかを演じてみたいです。視聴者としても、“こいつ~っ!”って思うくらい腹が立つ演技をする人が好きなので。

――他の作品で好きな悪役というと?

生田:アニメではないんですけど、藤原竜也さんが「藁の楯」っていう映画で、みんなが怒り震えるような、人間のクズのような役を演じられていたんですよ。それを観たときに、こういう役をやりたい、世界中のみんなをイラつかせるような嫌われ役をやりたい! と思っていました。

――生田さんの悪役、ぜひ観てみたいです! 最後に、ファンに伝えておきたいことをどうぞ。

生田:清楚とか、かわいらしいイメージというよりは、面白いイメージが強いと思いますが(笑)、これからも、何かに迎合することなく、私は私らしくやっていきたいなと思っています。できるだけ、飾らずありのままの自分でいられたらいいなと思っているので、そんな私を、これからも見ていただけたらと思います。

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト」

最終更新:9/9(金) 17:30

ダ・ヴィンチニュース

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