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保土谷化学・喜多野社長「当社には有機ELで25年培った実績がある」

会社四季報オンライン 9/9(金) 15:46配信

 「米アップルが早ければ2017年にもiPhoneに採用」との報道以来、市場での注目テーマとなってきた有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)。その関連銘柄として名前が上がることの多い保土谷化学工業 <4112> 。発光体や正孔・電子の輸送材など有機EL材料の有力メーカーとして注目されている。有機EL事業を含めた取り組みの現状や今後の展望などを喜多野利和社長に聞いた。

■ 有機ELは「サンドイッチ構造」

 次世代ディスプレーとして注目されている有機ELの最大の特徴は、電極からエネルギーを受け取った有機材料が自ら光を発することだ。

 この自発光現象があるため、発光源としてバックライトを必要とする液晶ディスプレーと違って、(1)視野角が広い、(2)コントラスト比が高い、(3)応答速度が高い――といった機能面の特長に加え、(4)消費電力が少ない、(5)薄く、曲げられる、(6)低コスト、といった製品化した場合の優位性もあり、“理想的なディスプレー”とされてきた。

 保土谷化学が手掛けるのは、この発光素材である発光体と、その発光体に電気エネルギーを与える正孔輸送材(陽極に相当)、電子輸送材(陰極に相当)といった基本となる発光現象をつかさどる素材である。それを喜多野社長はサンドイッチに例える。

 「ハムを真ん中に、パンで上下を挟んだようなサンドイッチ構造になっているのが有機EL材料。当社は1991年から研究を始め、2000年に有機EL材料の製品化に成功した。パンである正孔輸送材と電子輸送材で高いシェアを確保することに成功したが、どうしても欲しかったのがハムの部分。発光材料だった」。

 サンドイッチを完成させるために選んだ手段がM&Aだった。韓国の有機EL企業のSFC社に10年出資(同比率31%)。11年には61%の株式を取得し、連結子会社化している。

 「08年ごろから接触していった。当時はまだ従業員30人程度の小さなベンチャー企業だったが、先端分野で非常に優秀な技術を持っており、韓国の大手パネルメーカー向けに発光体を納入していることがわかったため出資を決断した。もちろん、有機EL材料の市場として、同国が極めて魅力的であることも企業買収を行った動機の一つである」。

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最終更新:9/10(土) 18:06

会社四季報オンライン

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