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ミスの多い人がわかっていない集中力の本質

東洋経済オンライン 9月9日(金)6時0分配信

言葉遣いや伝える内容に細心の注意を払って書いたメールなのに、送った直後、とんでもない誤字があったことに気づいた――。「あれっ、なんでこんな間違いを……」と落ち込むでしょう。これは、いったいどうしたら防げるのでしょうか? 
『仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方』の著者であり、脳科学・認知科学に詳しい学習コンサルタントの宇都出雅巳さんは、人間が一度に注意を向けられることには限界があるという前提に立つと、こうしたミスは劇的に減ると指摘します。 

 本記事で取り上げる仕事のミスは「アテンションミス」。注意にかかわるミスであり、「うっかりミス」や「見落とし」などです。ミスの規模は小さくても、ミスの代償は大きな損害や事故につながることも少なくありません。

 たとえば巨大システムのプログラムミス。ほんの1行分の誤りが、銀行のATMシステムや飛行機の運航システムなどをダウンさせて、何十万、何百万もの人に影響を与えたりもします。または証券会社の営業担当者が犯した入力ミスが、数百億円の損害をもたらしたこともあります。株価と株数の数字を入れ替えて入力してしまったミスでした。

 コンピューターの普及とネットワーク化により、今の時代は「うっかりミス」が「うっかり」で済まされない時代にもなっているのです。

 では、この「アテンションミス」はなぜ起きるのでしょう。「もっと注意しろ」と言い聞かせて防ぐことができるなら苦労しませんが、そうはいかないようです。そのメカニズムを見ていきましょう。

■ハーバード大学発の実験動画

 「人は世界をそのまま見ているようで見ていない」

 これはここ数十年、急速に研究が進んでいる認知科学で明らかになっている事実です。

 私たちは世界をそのまま見ていると思っていますが、目から入った情報は脳で処理されることで初めて認識できます。つまり、私たちは「眼」ではなく「脳」で見ているのです。これが認知科学の研究が明らかにしてきた事実です。

 そして、アテンションを向ける対象が変わることで、見えるもの、見えていないものが出てきてしまうのです。

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最終更新:9月16日(金)16時50分

東洋経済オンライン

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