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医者がいない!? 激安美容クリニックが安すぎる理由

女子SPA! 9/9(金) 9:10配信

 レーザーや注射など“メスを使わない”美容医療が、ずいぶん身近になってきました。最近は、クーポンサイトなどで安い美容クリニックの施術チケットがバンバン出ています。レーザーや光治療のチケットが1回数千円のものもザラ。

 クーポンでなくても、大手クリニックの中には、安さを売りにしているところもあります。例えばシミ治療のフォトフェイシャルでも、1回2000円のところもあれば、60000円以上するところもあり、その値段の違いはどこから出てくるのか、素人にはわかりません。

 そこで、レーザー治療で有名なシロノクリニックの寺井美佐栄先生(池袋院院長)に話を聞きました。

「値段の違いは、主に、治療機器の値段と人件費によると思います」と寺井先生は言います。

◆1)治療機器の値段が料金に反映される

 同じような目的の施術でも、治療機器には何種類かあって、それはクリニックの料金に反映されるそうです。

「例えば、当院で入れている『フラクセルレーザー』(皮膚再生治療)や『ウルセラ』(リフトアップ)は、FDA(米国食品医療品局、日本の厚生労働省にあたる機関)に認可された機器です。つまりその安全性や効果が認められた機器ということです。こういう機器はやはり高いんですよね。(寺井先生、以下同)

 高い機器を使ったほうが効果も高いということでしょうか。

「一概には言えませんが、そういう傾向はあると思います。安い機器は熱が弱かったり、照射の焦点がちゃんと合いにくいといった精度の問題はあると思います」

◆2)医師がどのぐらい関わるかで料金が違う

 機器の違いよりもっと料金に関係するのは、人件費だそうです。

「一番の違いは、カウンセリングや施術を医師がやっているかどうかです。同じ施術を何回かやる場合でも、肌の状態は日によって違いますから、当院では毎回医師が診察をします」

 確かに、安さで知られる某大手クリニックに行ったときは、最初にチョロッと医師が出てきて簡単な話をして去っていったきり、二度と会うことはありませんでした。その後の施術は毎回女性スタッフでした。

 また、別のクリニックを取材した際に医師が言っていたのは、、「ひどいところになると、医師が常駐していないクリニックもある」という実態。医師に名義だけ借りて、あとは看護師やアルバイトの女性を雇って運営するとか。医師の間では、“名義を貸すアルバイト”があるそうなのです。

 いくら安くても、医師が出てこないクリニックはキケンですね。

 でもレーザーや光治療は、施術者の腕前というより、機器の性能で効果が決まる気もします。医師が施術することのメリットは何でしょうか?

「医師が行うことで、正しい出力を設定できます。出力が高いほうが効果を発揮しますけれど、肌の状態によっては火傷を負ってしまうこともあるので、きちんと状態を見た上で医師が出力設定すべきなんです。

 以前、他のクリニックでレーザー脱毛をした患者さんが、ひどい火傷を負って当院にいらしたことがあります。腕一面が赤黒くなっていて、かわいそうでしたよ」

 安全でかつ高い効果が出るラインを見分ける目が必要なのですね。

◆受ける施術を自分で選ぶのはキケンもある

 それと、クーポンチケットを使う場合、最初に「フォトフェイシャル」や「フラクセル」といった施術を選んで買ってから通院するので、それが自分に合っているかは未知数です。

 ただ、一度体験してみたいという人にはいいかもしれません。

「本当は、同じシミやたるみでも、その原因や患者さんのタイプによって最適な施術は変わってきます。例えば、引き締め効果の高いサーマクールですが、照射数や治療部位によっては頬が痩せてしまい、逆効果になる場合もあります。熟練の技術が必要ですね」

 いくら安くても、効果が出なかったり望んだ結果にならないのなら、意味がないどころか大損ですよね。

 値段に釣られるのではなく、良いクリニックを見極める目を持ちたいものです。

 施術には必ずリスクがあります。そのリスクをきちんと公式サイトなどで書いているか、カウンセリングで説明してくれるか…といったことも、良いクリニックを見分ける目安になるようです。

【寺井美佐栄先生プロフィール】

皮膚科医。東京労災病院、東京女子医科大学などを経て、2013年シロノクリニック(http://www.shirono.net/)へ。現在、池袋院院長

<TEXT/和久井香菜子>

女子SPA!

最終更新:9/9(金) 9:10

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