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リオの会場に咲いたパナのプロジェクションマッピング

NIKKEI STYLE 9/10(土) 7:00配信

 世界中を熱くさせたリオデジャネイロ五輪。カーニバルの国らしい色鮮やかな開閉会式を演出したのは、立体物や平面に映像を映すプロジェクションマッピングだ。舞台裏を支えたのは、五輪最高位スポンサーでもあるパナソニック。4年後の東京五輪・パラリンピックに向けても貴重な機会となった。
 アップテンポの音楽に乗せ、カラフルな模様が次々とフィールド上に描き出された。開会式では伸び縮みするビル群の上を出演者が跳びはね、閉会式では大きな日の丸が登場。経費抑制で大がかりな舞台装置が作られなかった式典を、プロジェクションマッピングが鮮やかに彩った。
 4年前のロンドン大会でも採用されたが、日が落ちるのが遅く、演出の一部にとどまった。五輪では初めて開閉会式のほぼ全編でプロジェクションマッピングが行われた今回、運営全般を担ったのがパナソニックだ。
 同社はプロジェクターの納入にとどまらず、本番の投映も任された。3人のエンジニアが五輪開幕1カ月前から現地入りし、英国やフランスから集まった映像のプロ約30人とチームを編成。日々変わる式典のストーリーや演目に四苦八苦しながらも準備を進めた。責任者の一人、ビジュアルシステム事業部の山本淳課長も「何度もテストを繰り返した」と振り返る。
 使用されたプロジェクターはロンドンの4倍となる110台。スタンド最上部の4カ所から同じ映像を投映した。停電などアクシデントへの備えに加え、「影を消す」のにこだわったためだ。1方向からだと出演者の後ろに影ができるが、4方向からの投写で必要な部分にだけ色を映せる。4方向からの画像をぴたりと合わせるため、大会組織委員会と入念にプログラムを練ったという。
 舞台となったマラカナン競技場はスタンドの傾斜が緩やかだった。投映面に対して垂直に当てる方が映像は鮮明に映し出せる。プロジェクションマッピングには不向きな競技場だったが、毎夜リハーサルを繰り返し、日中は暗室に置かれた50分の1の大きさのスタジアムの模型でシミュレーションを重ねた。
 閉会式は前日夜に男子サッカーの決勝が行われたため、本番リハーサルは1回だけ。「映し出された映像に合わせて出演者が演じた。そういう意味では精度の高いパフォーマンスだった」と大役を全うした山本氏も胸を張った。

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最終更新:9/10(土) 7:00

NIKKEI STYLE

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