ここから本文です

大手3社の「コンビニ三国志」時代が幕開け、「ユニクロ兄弟」がライバルとして激突!

NIKKEI STYLE 9/10(土) 7:00配信

 9月1日、コンビニエンスストア3位のファミリーマートと4位のサークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングスが経営統合してユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)が発足、コンビニ事業会社ファミリーマートの社長に沢田貴司氏(59)が就任した。セブンイレブン、ローソンと競う「コンビニ三国志」時代が幕を切った。実は沢田氏は伊藤忠商事時代にセブンイレブンの『米国本家』買収を手掛けたほか、ファーストリテイリングでは副社長として「ユニクロ旋風」を仕掛けた流通業界の風雲児だ。しかも「ユニクロ兄弟」とも呼ばれた盟友、ファーストリテイリング元社長でローソンの会長兼最高経営責任者(CEO)、玉塚元一氏とはライバル関係になる。沢田氏のキャリアを振り返りながら、抱負などを聞いた。

 ――沢田さんはセブン―イレブン・ジャパンと協力したり、ローソンの玉塚さんとも一緒に仕事をするなど盟友関係だったわけですが、両社ともライバル関係になりますね。今後の目標はセブンを抜くことですか。

 「確かにセブンイレブンを抜くというのは1つの目標ですが、それだけではダメです。(今回の統合後に)我々のコンビニエンスストアは1万8000店舗となり、1日に何と1800万人ものお客さんが来客される。よりフレンドリーに便利に。それに新たな付加価値をプラスして、ファミリーマートを『世界的に存在感のあるコンビニ』に成長させたいと考えています」
 「玉塚さんとはたまたまライバル関係みたいになりますが、切磋琢磨(せっさたくま)しながらやっていきたいと思います」

 ――沢田さんはもともと伊藤忠の化学部門で営業実績を上げていた。しかし、「セブンイレブン」を展開する米サウスランドの買収を担当した後、突如として転職します。なぜですか。

 「通常、商社マンは自分の畑からなかなか異動しませんが、ある日突然、サウスランドの買収をお前やれと、当時の室伏稔社長率いる経営中枢の幹部から声がかかった。当時、私は営業で跳びはねていたので多少目立ってはいましたが、何で白羽の矢が立ったのか、いまだに分かりません」
 「セブン―イレブン・ジャパンと仕事をするようになったのですが、そこで(当時のトップだった)鈴木敏文さんが作り上げたセブンの近代的なインフラに驚嘆しました。売れる商品を分析し、適切な時間に素早く配送して在庫を最小化する、企画・開発・製造・販売を見事に統合したシステムなんてセブン-イレブン・ジャパンだけだった。小売業は140兆円の市場があるのだから、伊藤忠でも小売業を起業しないといけないと考え、室伏社長に直接手紙を書いたんですよ。課長級のペイペイがトップに直談判したわけです。上司や周りの人は慌てていました」
 「そしたら室伏さんはそいつは面白いと、5人のチームと予算をもらい、無我夢中で小売りの起業案を作成した。(日本マクドナルドの)藤田田さんとか、小売りで成功している経営者に聞き回りましてね。ただ商社は取引先も多く、いろんなしがらみもあるからなかなか上司からゴーサインが出なくて。事務用品などを販売する会社であれば、他の事業部門に影響しないと思って提案したが、結局却下でした。じゃ、辞めて自分でやろうかと考えました。実はその頃、私はマンションを買って住宅ローンがあったんですが(笑)。転職を決めたとき、偶然紹介されたのが柳井正社長率いるファーストリテイリングでした」

1/3ページ

最終更新:9/10(土) 7:00

NIKKEI STYLE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフスタイルに知的な刺激を。
生活情報から仕事、家計管理まで幅広く掲載
トレンド情報や役立つノウハウも提供します
幅広い読者の知的関心にこたえます。

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。