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【リオ五輪】吉田選手の銀メダルを振り返る

MEN’S+ 9/10(土) 16:35配信

リオ五輪、今振り返る涙のメダリストLIST【金・銀編】

2016年8月18日(木)
レスリングフリースタイル女子53kg級 吉田沙保里選手

 2015年12月末、ALSOKを退社してフリーになった吉田選手。このことで、オリンピックを控えながらもテレビ番組やイベントの出演が重なっていました。 リオ五輪は、亡き父である吉田栄勝氏と約束した五輪4連覇、結実のときであったのです。
 
 しかも、日本選手団の主将に、ジンクスを破るため自ら志願して務めることとなった吉田選手。いつも以上に闘志を掻き立てながら、この日まで順調にコマを進めてきたのでした。そうして臨んだ決勝戦の相手は、吉田選手の最大のライバルと目されていたソフィア・マットソン選手ではなく、そのマットソン選手からフォールを奪って勝利したヘレン・マロウリス選手だったのです。 
 
 ――第1ピリオドで1ポイント先取した吉田選手ですが、第2ピリオドでは4ポイントを奪われることに。吉田選手がもつ、世界大会(五輪+世界選手権)の連覇記録は16連覇でストップ、個人戦における206連勝もここに終止符を打ちこととなったのでした。こうして15年間守り続けた世界女王の座を、吉田選手は卒業することとなったのでした。

 これに対する吉田選手のコメントは、さまざま流れています。が、いちばん印象的なのは、「最後、気持ちで負けてしまいました。相手の押しが強くて、どうしても私に勝ちたい気持ちが伝わってきて、空回りした部分はありました。私が負けたのは、彼女が私より強かったということです」と。いままで、吉田選手以上に勝ちたい気持ちが強い選手がいたでしょうか。そのことは、吉田選手自身がいちばん実感・体感しているはずです。マロウリス選手は吉田選手攻略のために吉田選手のインビュー記事を可能な限り英訳し、そして読み、研究を重ねていたそうです。やはり、最高の結果を残すためには、最高の準備は必須だということですね。 

 しかし、戦いとは酷なものです。互いに最高の準備をしてきたと確信していても。結局はどちらかが勝利し、一方が敗れるのです。こうして今回、吉田選手の連勝はストップし、さらに「五輪主将は金メダルを獲得できない」というジンクスは、更新されることになったのでした。

【あの「タカ・マツ」ペアも登場、リオ五輪の金・銀メダリスト画像一覧】

ヘレン・マロウリス選手の勝利後のインタビューとともに

 「私がレスリングを始めた時から彼女はトップにいてずっと尊敬してきました。レスリングは過酷な競技です。最強の彼女を倒すためにすべてを出し尽くしました」(【ハイライト】吉田選手を倒したマルーリス選手 | NHKリオデジャネイロオリンピックより引用)

 
 帰国後、吉田選手は現役引退を否定。2020年の東京五輪出場を最大目標に、現役続行することを表明したのでした…。今見ると、彼女の銀メダルはプラチナ色に輝いて見えるのでした。


金メダル:ヘレン・マロウリス(アメリカ)
銅メダル:ナタリア・シニシン(アゼルバイジャン)

メンズ・プラス編集部

最終更新:9/10(土) 16:35

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