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ミドル世代の転職、あなたを成功に導く「3つの最新キーワード」

NIKKEI STYLE 9/10(土) 11:00配信

 エグゼクティブ(経営幹部)層の転職を手がけるリクルートエグゼクティブエージェントに寄せられる求人の中で、特に今の時代ならではの傾向と転職事例をお伝えします。前回は「グローバル人材」「IT・ウェブ人材」の採用動向についてご紹介しましたが、今回は「IPO(新規株式公開)準備」「社外取締役」「地方企業」という3つのキーワードに目を向けたいと思います。

上場企業での経験を生かし「IPO準備」を支援

 成長を遂げたベンチャー企業がIPOの準備段階にさしかかると、監査法人や証券会社などから「最高財務責任者(CFO)の配置」「管理部門の整備」などを求められることになります。

 既存の経営幹部メンバーは、マーケティングや営業、エンジニアなどのプロが中心で、ファイナンスや組織管理についてはカバーできていないケースがほとんど。そこで、「CFO」「経理・財務部長」といったポジションをはじめ、「管理部門長」「コンプライアンス」などの人材ニーズが発生します。「IPO準備室長」といった肩書で迎えられるケースは多いようです。

 こうしたポジションでは、上場企業で経験を積んだ経理・財務、管理部門のスペシャリストが採用ターゲットとなります。過去に別のベンチャー企業でIPOに関する業務を経験した人は引っ張りだこといえるくらい需要があります。

 実際の事例としては、インターネット業界で数百億円規模への事業成長を経験し、経理・財務部長を経てCFOの経験も積んだ方が、上場エンターテインメント企業のeコマース(電子商取引)子会社に迎えられたケースがあります。

 別のインターネットコンテンツ企業では、IPOを目指す中、これから新たに展開しようとしていた事業分野でマネジメント経験が豊富な人を、最高執行責任者(COO)として迎え入れました。

社外取締役として経営者をバックアップ

 2014年、政府の新成長戦略の一環として「コーポレートガバナンスの強化」が掲げられました。その流れを受けて、従来の大企業だけではなく、IPO後に急速な成長を遂げたベンチャー企業群なども含めて、「企業としての正しい事業経営のあり方」についての知見を求められるケースが増えています。結果的にそれが「社外取締役」や「社外監査役」などの採用ニーズとして、我々のところにも多数のご相談が寄せられるようになっています。

 事業規模が急速に拡大したあるヘルスケア企業の場合、金融業界やコンサルティング業界から複数の社外取締役が集結。経営チームで社長をバックアップし、「上場企業の経営」を実践されようとしています。

 このようにビッグビジネスを経験したミドル世代以上の「重鎮」的なプロフェッショナルが、ベンチャー企業のサポートに入る動きが急速に生まれており、今後もこの流動化は活発になると考えています。

 それ以外にも、政府による「女性活躍推進」に伴い、取締役や監査役として「女性プロフェッショナル」を活用したいという声が強くなっている流れにも注目しています。

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最終更新:9/10(土) 11:00

NIKKEI STYLE

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