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揺らぐ金正恩政権の強硬路線 コリア国際研究所所長朴斗鎮氏

Japan In-depth 9/10(土) 21:01配信

今年に入ってから核実験、ミサイルの発射など不穏な動きが目立つ北朝鮮。3月以降、18発のミサイルを発射し、つい先日は防空識別圏内の日本の領海に落ちた。

軍備増強の一方、政府高官の脱北が相次いでいる。粛清のニュースも耳に入ってくる。コリア国際研究所所長の朴斗鎮氏を招き、北朝鮮情勢について聞いた。

軍備を強化するなど、強硬路線が目立つが、その裏で脱北が増えている。「これが北朝鮮の現状を表している。強硬路線をすればするほど国民は疲弊する。統制はしにくくなるという悪循環が起きている。」と朴氏は話し、「北朝鮮の外交官もわかっている。核ミサイルでこんなことをやっていたら世界から孤立して国は立ち行かない。」と述べ、北朝鮮の中で未来に対する失望感があることを語った。

金正恩の核ミサイルオールイン路線は、その裏側で国民の離反を招いている。また、先日は「態度が良くない」という理由で副総理が拷問され、反逆分子と見なされ粛清されるという報道もあった。金正恩にたてつくと命はないぞ、と脅すことで統制を取ろうとしている北朝鮮。「金正恩を心から尊敬していて、あの人の言うとおりにしようと思っている人はいない。表面的には『はいはい』と頷くが、心の中はそうではないということだ。」と朴氏は話した。

金正恩氏本人は、側近や国民が不安や不満を持っていることに気付いているのか。細川氏が質問すると、朴氏は「気付かなくなりつつあると言える。」と答えた。周囲が金正恩氏の機嫌を取ろうとしていい話しかせず、本当の話は耳に入らなくなっている。「(金正恩は)裸の王様になりつつあり、自分が進める核ミサイル路線に自己陶酔している部分がある。」と朴氏は懸念を示した。

北朝鮮の狙いは、ミサイルを完成させ、アメリカを攻撃できるようにすることだ。そうなれば、アメリカは韓国から撤退するだろう。「そこで韓国を支配して統一すれば、金日成を超える偉大な指導者になれると妄信している。以前二人の指導者よりも現実離れしている部分を持っている」と朴氏は指摘した。

日本海に向けてミサイルが発射されているのにも関わらず、日本は遺憾の意を表明するにとどまっている。「対北朝鮮になると、拉致問題などでむやみに強硬出られないとはいえ、自分の庭先にミサイルが落ちてきているのに非難をする程度ではなく、たびたびこのようなことがあれば断固たる処置をとるという強い姿勢を見せないと。」と朴氏は述べた。日米韓で北朝鮮にかけている圧力をより強化することが必要だろう。

韓国の朴大統領は、北朝鮮の問題を解決するためには 影響力のある中国からと思って動いていたが、中国が頼りにならないため、アメリカとの共同歩調を強めている。「日米韓の関係は近年まれにみるいい方向に行っている。」と朴氏は語った。「日本が危機意識を持つことが一番大事。」と細川氏は強く訴えた。

(この記事は、ラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2016年9月3日放送 の要約です)



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細川珠生(政治ジャーナリスト)/ Japan In-depth 編集部(Aya)

最終更新:9/10(土) 21:01

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