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ますます支離滅裂になる蓮舫氏の説明 --- 池田 信夫

アゴラ 9/10(土) 7:10配信

アゴラ編集部の問い合わせに10日たっても答えない蓮舫氏が、ヤフーニュース(http://news.yahoo.co.jp/feature/349)のインタビューに答えている。こういう対応をすること自体「私にはやましいことがあります」と告白しているようなものだが、その内容にも疑問が多い。

“――これまでのメディアの取材で「生まれたときから日本人だった」と語ったことがありましたが。

この間、ネットなどで私の家族を攻撃するような、いわれなき書き込みがあったので、あえて私の気持ちとしては日本で生まれて育って日本の風土で育まれたという気持ちを話しました。ですが確かに法律上は17歳から日本人になっています。”

経歴詐称を自分でも認めたわけだ。問題はいつからこういうことを言っているかで、選挙期間中に言ったら公選法違反(虚偽事項公表罪)であり、それ以外の時期でも軽犯罪法違反に問われる。企業だったら、経歴詐称は解雇できる。民進党の代表選挙にも影響する。

“――日本の国籍取得の後は、台湾のパスポートは使っていないのですか。
使っているのはすべて日本のパスポートです。台湾のパスポートは失効しています。”

つまり台湾のパスポートが手元にあったわけだ。台湾籍を喪失した場合はパスポートも返却するので、手元に残ることはありえない。それを今週の火曜に代表処に返却したのだから、それまで台湾籍が残っていたことは確実だ。

要するに、この聞き手(野嶋剛)もいうように「1985年に日本国籍を取得した以降、台湾の国籍放棄については、本人は台湾政府に確認していないし、確認が必要だという認識もなく、その点について家族からも説明はなかったので、一切の放棄のための行動を取ってこなかった」ということだ。

これはアゴラでわれわれの出した結論と同じだが、驚いたことに蓮舫氏はこう言い出す。

“1972年以降、私の国籍は形式上「中国」になっています。仮に中国の国内法では外国籍を取得した者は自動的に喪失をしているので、二重国籍にはなりません。”

この「中国」が中華人民共和国のことなら、問題ははっきりしている。問い合わせには「中華人民共和国の国籍法によって1985年に私は国籍を喪失した」と答えれば終わりで、台湾代表処に行く必要もない。これは八幡さん(http://agora-web.jp/archives/2021332.html)もいうようにガセネタだが、彼女はこの話が自分の行動と矛盾することにも気づかないのだろうか。

中華人民共和国は中華民国を認めていないので「中国籍はわが国の国籍法で処理する」というだろうが、日本の法務省がそんなことをしたら在日台湾人はパニックになる。だから法務省は「中国籍」という奇妙な国籍をつくって、在日台湾人には中華民国の法律を適用しているのだ。彼らの旅券にも「台湾」と書かれており、扱いは中国とは別だ。

彼女は次のどれか、はっきりさせてほしい。

1. 中華人民共和国の国籍法によって1985年に国籍を喪失した
2. 中華民国の国籍法によって1985年に国籍を喪失した
3. まだ喪失していなかったので9月6日に台湾代表処に喪失届けを出した

論理的には1もありうるが、そうだとするとこのインタビューも意味不明になる。31年前に中華人民共和国が抹消した国籍を、台湾政府にどうやって確認するのか。彼女は台湾代表処ではなく、中国大使館に行くべきだ。

池田 信夫

最終更新:9/10(土) 7:10

アゴラ

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